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向山 志緒美さん 1978年生まれ 伊那市出身 2児の母
ニコ・テイル代表
できる限りすべてのパン・具材を手作りし、赤ちゃんの離乳食からお年寄りのおやつまで、毎日の食生活に寄り添ったパンを提供している。
県外の大学を卒業してから、食品会社に就職し、神戸で働いていました。とってもいい会社で、仕事が楽しかったです。
仕事はとっても楽しかったのですが、長いキャリアを考えた結果会社を辞めました。地元にいつか帰ろうと思っていたからです。あまりにも会社がいい会社だったので、戻った時、これ以上の働き方を考えた結果、「やりたい仕事がないなら自分でやろう!」と起業を決めました。
パンが好きだったので、会社を辞めた後パン屋で修業を兼ねたアルバイトをしていました。
そして26歳の時南箕輪にお店を出しました。それがニコ・テイルの始まりです。
毎日家と、仕事と、社会のことを考えています。
私は産後まもなく仕事に復帰しました。生まれたての子どもを抱き抱えながら、明日の材料の仕入れをしなければいけない生活がありました。また一緒に働いているスタッフの生活も大事です。
やるべきことは2つです。「家庭と仕事」同じくらい責任を感じています。どっちも200パーセントの気持ちで取り組んできました。
とはいえ、仕事も子育てもなかなか思うようにできないことにジレンマを抱えていた日々がありました。
お店を持ってみて、こんな楽しい仕事はない!こんないい人生は他にない!と感じています。
自分でやってみて楽しかったからこそ「いつか自分のお店を出したい!」という夢を持つ人を採用し、一緒に働きながら応援させていただいています。
現在店舗は水曜日から日曜日までがパン屋、月曜日と火曜日がマフィン屋という「店舗シェア」の形態を取っています。(曜日によって経営者と商品が入れ替わります。)一緒に働いていたスタッフの方で独立希望だった方と2年前にこの形態をスタートさせました。
私は週2日休めるようになったことで、自分の方向性がはっきりしました。
そして家族と向き合うかけがえのない時間を確保できたことがとても大きかったです。他にも経費削減、毎日どちらかのお店が開いていて地域ににぎわいができることなどメリットがたくさんありました。
私は京都で大学生活を送り、自分の生まれ育った土地の魅力に、外から見て気がつくことができました。
その後、神戸に本社のある食品会社に新卒で就職し、食に対する意識の高い上司・同僚にたくさん恵まれて、誇りを持って仕事を楽しむ生き方を教わりました。
パンの勉強は、学校でなくすべて"仕事"を通して覚えてきました。
目指すところがあるとしても、それまで積んできたキャリアが活きます。違う経験を積むことも大切です。
かわいいゴハン屋とスイーツショップのデザイン (パイ インターナショナル)
いろいろなお店が載っています。
小さなお店のインテリアデザイン、ラッピングを紹介しているのですが、とても参考になります。
デザインからもお店の楽しさを引き出していきたいですね。
この仕事に就くには 必要な資格は特になし
パン製造の技術は専門学校や、パン教室、店舗で働きながら学ぶなど様々。 |