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1967年生まれ 南箕輪村出身、南箕輪村在住
2000年介護保険法がスタートしてから、ケアマネジャーを務める一方介護支援係長として奔走している。
介護保険法の改正を受けて2006年より地域包括支援センターを役場に置くことになりました。
センターには主任ケアマネジャー(正式名:主任介護支援専門員)、保健師、社会福祉士が置かれ専門性をいかし、地域の高齢者のさまざまな相談への対応、虐待対応、介護保険事務所の支援、介護予防ケアマネジメントなどを総合的に行っています。
※主任ケアマネジャーとは、地域のケアマネジャーのまとめ役的な存在の専門職。
主任ケアマネジャーの業務
・地域のケアマネジャー(介護支援専門員)の相談、支援。事例検討会や会議を開いてスキルアップや交流を図る。
・新人ケアマネジャーの指導、育成、相談。
地域包括支援センターの業務(厚労省HP:外部サイト)
高校時代に職業を見据えたうえで進学を考えた時、普通に大学を卒業して社会に出ても、自分は競争に勝てないな、と思ったんです(笑)。専門的な資格を取って職人のように働く方が自分には合っているかなと思い、理学療法士を目指しました。母が介護の仕事をしていたので、アドバイスをもらったのも大きかったです。
資格取得後県内の丸子町(現上田市)の病院に理学療法士として就職しました。
7年間働いた後、長男ということもあり、地元に帰ろうと決意しました。
縁あって、南箕輪村役場にて理学療法士として働くことになりました。
当初は理学療法士として住民のみなさんの運動指導にあたっていたのですが、2000年に介護保険法の施行をうけて、村としても役場にケアマネジャーが欲しいという声が出てきて、1999年にケアマネジャーの資格を取得しました。
その後2006年に村の地域包括支援センターがスタートしたのをうけ研修を経て、主任ケアマネジャーとなりました。
基本はカレンダー通りの勤務ですが、土日や夜間に相談を受けることもあります。また土日は住民向けに出前講座や講演会を開催することもあります。
兼業農家なので、休みの日は田んぼ仕事をしています。他にはオートバイに乗ったり、一人でキャンプに行ったりします。子どもは3人いるのですが、特について来たりはしないですね(笑)
バイクに乗って一人になっているときは仕事のことは何も浮かんでこないので心をリセットする時間としてとても重宝しています。
介護などの対人援助はとても奥が深い分野です。研修や事例対応を重ねることがスキルアップにつながります。これからも自己研鑽をして、よりよい支援をしていきたいです。
今は介護に携わる人が足りず、一度職に就いても他業種に流れてしまうと言われています。人材を育成していくと同時に住民同士で支え合えるような仕組みづくりもしていかなければと思っています。
少子高齢化は確実に進行します。介護を必要とする人が増え、提供する人が減るという大変な時代になります。
私は、自分の子どもたちにはできる事なら近くにいてほしいので、「好きなことを好きなようにやっていいよ」とはなかなか言えないのが現状です。
というのも、この仕事をしていると、自分が介護サービスを利用する事になった場合、子どもが近くにいないと自分も子どもも関係者も困るだろうと思うからです。
これからの時代、「親の介護を見越した人生設計」という観点が必要なのではないでしょうか。
「ときには星の下で眠る」 著 片岡義男 (株式会社KADOKAWA)
バイクを乗り始めた頃この本を読み、旅してみたいなぁと憧れました。
ケアマネジャー(介護支援専門員)の試験を受けるには ケアマネジャーが活躍する居宅介護支援事業者の形態は社会福祉法人、医療法人、株式会社、NPO法人など様々である。 |