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キャリア教育推進コーディネーター日記「キャリアって何だ?」

記事ID:0013325 更新日:2018年11月15日更新 印刷ページ表示

10月9日、南箕輪中学校1年生を対象に、キャリア教育ガイダンスを行いました。

村キャリア教育推進コーディネーターよりお話ししました。内容を簡単にお伝えします!


(1)キャリアってなんだ?

 わだち

「キャリア」とは、ラテン語の「車輪のついた乗り物」という言葉が語源であり、そこから転じて「わだち」という意味があります。

キャリアとは

つまり、その人が人が生きてきた道、「生き方」のこと。

職業のことだけではないのです。仕事・住む地域・家庭・趣味など、その人の役割は様々です。その役割は生涯変化していきます。

「生き方」は人それぞれ。自分で決めるものです。生きるためには最低限のお金が必要で、お金を稼ぐ経済能力が必要です。働いてお金を稼ぐ中で、「自分らしく」成長していく人になっていってほしいと願います。そして、自分らしい仕事・住む場所・家庭・友人・趣味などを選んでいくことになります。

キャリア教育

「キャリア教育」は、”社会的・職業的に自立するために必要な資質・能力を育てること”とされていますが、自立するということは自分一人で生きていくことではないと思います。仕事をしたり、地域・家庭で周りの人と支え合って生きていく上で、他者との関わりはとても大きな要素となります。

「キャリア教育」は、家庭・学校・地域が一体となって、子どもたちが将来社会的・職業的に自立するために必要な能力を育てていこうというものです。


(2)みんなのキャリアは?

 今

生徒たちは、今、南箕輪中学校1年生の10月。

今まで歩んできた道、そしてこれから進んでいく道があります。義務教育が終わった後、生徒たちは自分の進路を「自分で」選んでいきます。

これから

もちろん「自分で」選ぶといっても、教員や保護者など生徒たちの身近な大人たちが、彼らのためにアドバイスをしていきます。それらを参考にしながら、自分の道を進んでいきます。

さて、これから生徒たちが飛び出していく社会は、時代は、どんな状況なのでしょうか?

2025年問題

1億人を切る…

今よりもっと技術革新が進み、機械に任せられる仕事が増える中で、現在の仕事内容からは大きく変化していくことが考えられます。また、高齢化・少子化が進み、人口は減っていきます。ということは、労働力が減っていきます。国際化も進んでいきます。

その時代の中で、どこで暮らすか、どんな仕事に就くか、どんな趣味をもち、誰と一緒にいるのか…それを自分でよく考えて選んでいってほしいと思います。


(3)日々の中学校生活で大切にしていってほしいこと

どう生きたい?

「社会・人を知ること」そして「自分を知ること」をくりかえすなかで、“どう生きたいか?”を考え続けてほしいと思います。

・「社会・人」を知るために…色々な大人の生き方を知ろう。

家族や先生などの身近な大人の生き方(なぜ今の仕事に就いたのか・趣味は何か・なぜ今ここに暮らしているのか・地域での役割は何かなど)を知ったり、多くの職種について知ったりしてほしいと思います。このキャリア教育推進コーディネーター日記オシゴトズカンもぜひ参考にしてもらえたらうれしいです。

・「自分」を知るために…日々の学校生活で一生懸命にチャレンジしよう。

自分は「何が好きか?」「何が嫌いか?」「何が得意か?」「何が苦手か?」「何が嫌いじゃないか?」「何をがんばりたいか?」…自分のことを知っていく中で、将来自分が何をしたいのかが見えてくるのだと思います。自分を知るには、とにかく何事にもチャレンジしていくことが大切です。日々の授業や生活、部活、地域の方との交流、家族や友人との時間を通して、自分を知っていってほしいと思います。

また、2年生の5月に実施する職場体験の前に、今月11月に「大人と語る会」を企画します。「どんな職業の方を呼びたいか」「どんな趣味の方を呼びたいか」「どんなことを話してみたいか」などアイディアを出し、企画・運営してくれる生徒を募集します。様々な大人と出会い、視野を広げ、自分の選択肢を増やしていける人になるよう願います。

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生徒たちの感想

○キャリアの意味や、自分のこれからについて考えることができた。

○仕事は、たくさんの種類があることが分かった。どんな仕事があるのか知りたいと思った。

○少子高齢化や人口減少による、社会の変化について詳しく知りたいと思った。

○大人の人たちに、自分が進んできた道を聞いてみたい。

 

生徒たちには、これからの授業や生活の中で、何度も何度も社会や自分と向き合っていってほしいと願います。

今回の内容は盛りだくさんでしたが、それぞれの要素について今後時間を取りながら学習を進めていく予定です。日々の学習・生活と、キャリアについて考える時間をくりかえしていく中で、見えてくるものがあるかもしれません。大人になってから気付くこともあるかもしれません。

今回は子どもたちに話をしましたが、生徒たちの成長を支える保護者・地域の方々にもこの内容を伝えていきたいと感じました。