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キャリア教育推進コーディネーター日記「村の光を発信しよう~調査編~」

記事ID:0011412 更新日:2018年8月2日更新 印刷ページ表示

 南箕輪中学校1年生は、「わかたけタイム(総合的な学習の時間)」で南箕輪村の良いところを「光」と捉えて村内外に発信する活動に取り組んでいます。昨年度までは大芝高原の観光地としての魅力を調べてきましたが、今年度は対象を村内に拡大しました。

 7月24日火曜日、生徒が決めた18種類のテーマについて講師を招き、インタビュー形式でお話を伺ったり、現地を調査したりしました。

 堀さん 調査

 普段何気なく過ごす南箕輪村の良さに改めて目を向け、村の魅力を村内・村外の人々に発信することを通して、村への愛着心や課題設定力、情報活用力、自己表現力、コミュニケーション力などを伸ばすことをねらいとしています。

 先日、役場職員や地域おこし協力隊員からの話を参考に、生徒それぞれが調査したいテーマを決めました。(前回の日記はこちら)テーマは、村の食文化や神社・寺、大芝高原祭りや自然についてなど幅広く、18種類にもなりました。講師の皆さんにお願いしたところ、たいへん快く引き受けてくださいました。本当にありがたいことです。

 各テーマと講師の方は以下のとおりです。

No分 野テーマ講 師所 属
1(1)大芝高原の施設a 大芝高原唐澤 良平さん大芝荘
2b 大芝の湯原 賢三郎さん大芝の湯
3c 味工房 

征矢 きくみさん

馬場 良子さん

味工房の会
4 d スポーツ施設耳塚 恒司さん教育委員会事務局
5e ガレット楠 好延さん役場産業課
6(2)大芝以外の施設神社・お寺松澤 英太郎さん村文化財専門委員
7(3)食文化郷土料理植田 さち子さん輪の会
8農産物

柴 克彦さん

吉田 洋道さん

JA上伊那
9(4)伝統文化・歴史大芝音頭清水 傳之烝さん御嶽山保存会
10(5)イベント大芝祭り・イルミネーション清水 亮輔さん役場産業課
11(6)自然植 物

浦野 一重さん

有賀 寛さん

ウッドワーク・役場産業課
12動 物戸谷 省吾さん南箕輪中学校長
13(7)人地元の人の優しさ源平 靖佳さん役場産業課
14(8)体験活動田植え体験堀 美津男さんまっくん田んぼ実行委員会
15(9)その他まっくん入戸 英樹さん役場地域づくり推進課
16

藤澤 勇さん

小林 勝さん

役場建設水道課
17スポーツ・わくわく出羽澤 重則さんわくわくクラブ
18こども館小池 隆さん役場子育て支援課
 

【インタビュータイム】

 会場は南箕輪中学校体育館と大芝屋内運動場の二か所。

 各テーマごとに分かれ、講師の先生方へ生徒から質問をしながらお話を伺いました。各テーマの生徒責任者が司会をしました。各テーマの様子を一部お伝えします。

 柴さん、吉田さん 入戸さん

〈郷土食について〉

植田さん

 1年間の食にまつわる行事や旬の食材についてまとめた資料を見ながら、村の食文化についてお話をしていただきました。選択した生徒が2名だったため、講師の植田さんと近い距離でたくさん会話をしながらお話しすることが出来ました。

〈人について〉

源平さん

 名古屋出身である地域おこし協力隊の源平さんが、自身が村へ移住してきて感じる村の人の良さなどをエピソードを交えてお話ししてくださいました。「たくさんの人と出会って、たくさんの場所に出会って、視野を広げてほしい。その中で自分のふるさとの魅力に改めて気付くことも多い」というお話もしてくださいました。

〈大芝高原祭りについて〉

清水さん 大芝

選択した生徒数が多いテーマでした。第一回目の大芝高原祭りの広告や、各年にどんなイベント(ブース)が行われたのかという資料を用意していただきました。清水さんからは「見る側だけでなく、参加する側・作る側としてもお祭りに関わってもらえるとうれしい」というメッセージも送られました。

〈大芝高原音頭について〉

 清水さん

 大芝高原祭りで踊られ、親しまれる大芝高原音頭。講師を務めてくださったのは、南箕輪村大泉に残る民謡である御嶽山(おんたけやま)保存会の会長、清水さんです。大芝高原音頭の制作にも携わり、村民へ指導を行われています。


【現場調査タイム】

後半は各現場へ行き、質問や写真撮影をしました。

〈神社・寺・歴史について〉

松澤さん 

講師は村の歴史についてたいへん詳しい松澤英太郎さんです。「塩ノ井神社は天神様と関係があると聞きましたが、詳しく教えてください」「私は色々な神社やお寺で御朱印をもらっていますが、村の神社やお寺にも御朱印はありますか」などの質問が出されていました。八幡さまの敷地内にある様々な建物などについて、実物を見ながらお話を伺いました。

〈自然(動物)について〉

上を見上げる

 南箕輪中学校の戸谷校長先生は理科の先生で、村の公民館講座でも野鳥観察の講師を務めてくださっています。この日も望遠鏡を担ぎながら、大芝高原を案内してくださいました。リスやクロツグミ、キジバトなどを見ることができました。


今回、オリンパスさんの社会貢献事業である「デジタルカメラの貸し出し」を利用しました。

デジカメ

生徒が見付けた「村の魅力」を新聞等に効果的に表現するために、生徒自身に写真を撮ってほしいという先生の思いから、実現しました。各テーマのカメラ担当の生徒達は、取り扱いに気を付けながら、良い写真を撮ろうとのびのびと写真撮影をしていました。生徒たちが撮影した写真をご紹介します。

浦野さん ヤマユリ

野菜 屋内運動場

天井 ろ過器


人との出会い・つながり

 生徒たちは、自分が住む村の魅力について知ろうと積極的に質問をしていました。また、講師の方から村の良いところを教えてもらうと、感心したりうれしそうにしていました。

 今回の調査活動は、村の魅力を学ぶだけではなく、村の大人と出会う機会となりました。この地域を昔からつくってくれていた人々がいたから、南箕輪村は魅力いっぱいなのだということに気付くことができたのではないでしょうか。普段は気付かない、地域の方々の「思い」に気付いたのではないでしょうか。

味工房 藤澤さん・小林さん

家庭で、学校で、地域で、大人に支えられて育つ生徒たち。これから先、南箕輪村がどんなふるさとになっていってほしいか、どんなふるさとにしていきたいか、考える機会となりました。

 生徒たちは翌日、郵便局からいただいた「かもめ~る」ハガキに、お世話になった講師の方々へお礼の手紙を書きました。普段なかなか手紙を書く機会がないという生徒たちにとって、感謝の気持ちを伝える方法を学ぶ貴重な体験となりました。

 お礼の手紙

 


今後の取り組み

夏休み明け、生徒たちは今回の調査をもとに各自のテーマについて新聞にまとめ、若竹祭に掲示する予定です。また、新聞以外にも様々な発信方法を考えていくそうです。彼らが見付けた南箕輪村の光、教えてもらうのが楽しみですね。

ご協力をいただきました講師の皆さんや地域の皆さん、ありがとうございます。これからも、どうぞよろしくお願いします。