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キャリア教育推進コーディネーター日記「プロアスリートに学ぶ、夢の教室」

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年8月8日更新

7月9日、10日、南箕輪小の5年生を対象に「夢の教室」を実施しました。

 体育館 ユメセン

「夢の教室」は、日本サッカー協会(Jfa)の地域貢献事業です。村では2016年度から実施しています。元プロアスリートが「夢先生(ユメセン)」として、自らの体験をもとに「夢を持つこと、それに向かって努力することの大切さ」、「仲間と協力することや、助け合うことの大切さ」などを講義と実技を通して子どもたちに伝えます。

  「夢の教室」は1クラス90分間で行います。前半の35分は体育館で体を動かしながら学ぶ「ゲームの時間」、後半の55分間は教室で人生グラフを描きながら夢について話す「トークの時間」となります。

今回、南箕輪小学校には3名のユメセンが来てくださいました。熱い授業でした。一部ご紹介します!


寺崎 直樹さん(キックボクシング)

ニックネームは「テランボー」。千葉県出身。23歳のときに空手と出合いました。2004年に第15回全日本新空手道選手権大会の中量級で3位入賞。同年、全日本キックボクシング連盟(当時)のプロライセンスを取得し、プロデビューを果たしました。その後、膝の手術などさまざまな困難を乗り越え、2014年7月、K-1などで活躍している初代チャンピオンのHiroya選手から1ラウンドKo勝利を挙げ、第2代Krush-65kg級チャンピオンに輝きました。

◎ゲームの時間

キック

 自己紹介とともに、児童がキックを受ける体験をしました。大迫力でした。

ゲーム テランボー先生

クラスが一つのチームとなり、課題の達成を目指します。うまくいかないと作戦会議をくりかえします。「男子は頑張って聴こう!」「女子は頑張って伝えよう!」「“自分はこういう人だから”と決めつけないでほしい」「自分一人では何もできない。団体で何かやるということは、全員、一人一人が動くことが大切」など、これからの生活に生きる言葉をいただきました。

 

◎トークの時間

 5歳で野球をはじめたテランボー先生。長所は野球やスポーツ、絵が大好きなこと。短所は落ち込みやすいこと。少年野球ではキャプテンで4番バッター、ピッチャーでしたが、14歳で挫折を味わい、「プロ野球選手になる」という夢を失います。

 23歳でキックボクシングと出会い、そのかっこよさに魅了されます。また、「兄弟を変えたい。それなら自分をまず変えよう、言葉で伝わらないなら行動で見せよう」という家族への思いから競技へ打ち込みます。

大けがをしてくじけそうになったとき、かつて自分が変えたいと思っていた兄弟が支えてくれました。落ち込みやすかった性格も、「人生は一度きりで、引きずっても何もいいことはない」と気付き変化していきます。そして、第3代Krush-65キロ級チャンピオンとなりました。

チャンピオン戦

「“人を変えるのではなく、自分が変わる”。まず、自分の行動や言葉遣い、考え方を変えてみよう。他人のせいにしないで、まず自分だよ」

 黒板


西山 淳哉さん(ラグビー)

ニックネームは「ニシヤン」。愛知県出身。名東高校から立命館大学に進学。2002年に関西大学ラグビーリーグ優勝を果たしました。卒業後の2004年、ニュージーランドのノースショアRfcに加入。同年に帰国し、三菱重工相模原ラグビー部(現 ダイナボアーズ)に入部しました。2006年に再びニュージーランドに渡り、ノースショアRfcやハイスクールオールドボーイズRfc、フライバーグオールドボーイズで合計4年間プレーしました。ニュージーランドでの後半2年間は、シーズンをニュージーランドで現役選手としてプレーし、オフシーズンは拓殖大学ラグビー部専任コーチとして活動。コーチとしては合計3年間指導にあたりました。2011年に国内現役復帰、日本Ibmラグビー部に加わりました。

◎ゲームの時間

パス  シュート

自己紹介のあと、3ポイントよりも遠い位置からニシヤン先生がラグビーボールをバスケットゴールに投げると…見事入りました!児童たちも大興奮!

ニシヤン先生 

一生懸命やる、となりの人を少し思いやる、二つの約束をしてゲームの時間がスタートしました。「作戦会議で決めた作戦を実行するってことは、ルールを守るってこと。全員でルールを守るって難しいけど、それができることがみんなの力なんだ」「思いを伝えることができれば、もっとよくなる」と声をかけてもらいました。

 

◎トークの時間

ニシヤン先生の小学5年生当時の夢は科学者になって宇宙に行くこと。図工や科学が好きで、スポーツが苦手でした。負けず嫌いで、努力が苦手でした。中学校の部活でも負けず嫌いで努力が苦手、練習もサボりがちでレギュラーにはなれませんでした。

高校時代、ラグビーに出会います。大学時代にアキレス腱を切る大けがをしたとき、ラグビーをやめるかどうか迷い悩みます。しばらく休んだ部活に久しぶりに顔を出すと、部員が「おかえり!」と言ってくれました。熱心に励ましてくれました。仲間の存在に支えられ、ラグビーを続け、24歳でプロになります。

黒板

「“継続は力なり”。続けることで初めて見えてくるものがある。夢をかなえる方法はたくさんある。夢を言葉にすることで縁がつながり、夢をかなえる方法が見つかる。そうやって少しずつ、今の夢をかなえていってほしい。今の夢が、未来の夢に必ずつながる」


川崎 衣美子さん(空手)

ニックネームは「エビちゃん」。静岡県出身。兄の影響から5歳で空手を始め、中学3年時に全国中学生空手道選手権大会の女子個人形で優勝。高校2年時にはアジアジュニア&カデット空手道選手権大会で優勝、3年時にはインターハイで3位入賞を果たしました。国士舘大学進学後は、4年時には、全日本大学空手道選手権大会で優勝、オーストラリアオープンで3位となり、全日本強化指定選手(日本代表)に選出されました。

◎ゲームの時間

回し蹴り

 自己紹介とともに、寸止めで回し蹴りを受ける体験をしました。動きのキレと発声に驚きました。

えびちゃん先生  ゲーム

女性の先生ということで、女子たちとの距離感も近く、クラスの一体感が出ていました。また、課題が簡単に達成できないときこそ、自分の役割を果たそうとする児童たちの姿を見ることができます。エビちゃん先生は、児童の良い姿を積極的にほめてくださいました。

◎トークの時間

お兄さんの影響で5歳で空手を始め、「兄がやめるまで空手をやめない」という自分ルールを決めます。

「兄を超える」がエビちゃん先生の夢になり、お兄さんの倍練習したり、高校生で家を出て強豪校の寮生活を始めたりしました。

しかし、環境の変化から空手に集中できなくなり、高校1年生では全国大会に出場できませんでした。兄が「このままでいいのか?」と問いかけてくれ、また自分ルールを設定して生活と練習を立て直していきます。そして高校2年生の春、日本代表としてアジア大会で金メダルを獲得します。

黒板

「“自分に自信をもってほしい”。不安はあるけど、やってみないと分からない。自信をもって自分を信じることで、夢に近づくことができる。」


トークの時間では、人生グラフの浮き沈みの中でも特にグラフが下へ沈んだとき(つらかったとき)に、そこからどう前へ進んだのかを詳しくお話ししてくださいました。周りの人の支え、自分自身の努力、考え方など、いつか児童たちが困難にぶつかったとき、ふと思い出せたらきっと力になる言葉たちだと思います。

 机 

また、夢の教室の良さは、児童一人一人の「自分ゴト」に戻してくれることです。ユメセンが夢をかなえたお話を聞いて終わりではなく、児童たちが「じゃあ、自分の長所ってどこだろう?」「自分の夢は何だろう?」「自分の夢を実現するために、どんなことができるんだろう?」と“自分”を見つめる時間を取ります。考えたことを夢ノートに記入し、後日夢先生から返事が届きます。

 発表

夢がなくても、今の自分を見つめたり、未来の自分をイメージする時間は大切です。日常の学校や家庭、地域での生活や学習に張り合いが出てくるのではないでしょうか。

 

ユメセンは素敵だけど、自分という存在もすごく素敵で大切なんだということに児童たちに気付いてほしいと感じました。

南部小は10月に実施します。