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キャリア教育推進コーディネーター日記「職場体験直前!なぜあいさつが大切なの?」
5月24・25日に南箕輪中学校2年生の職場体験学習が行われました。南箕輪村内を中心とした各事業所で2日間生徒がお世話になりました。ご理解、ご協力をいただきました事業所の方々、地域の方々、ありがとうございました。
当日の様子については、次回の日記でお伝えします。
5月22日、職場体験学習の直前学習として、“受入事業所の方が生徒に期待すること”というテーマで(株)信州ウェイストの代表取締役社長である小林源吾さんからお話をいただきました。
お話の内容を一部ご紹介します。
◎会社説明
・(株)信州ウェイストさんは廃棄物処理業・リサイクル業を主としている。
・経営理念は「人に喜ばれ、必要とされ、愛しまれる企業となる」。
◎自己紹介
・小林さんの学生時代の夢、そこからどんな道のりで今に至るか
・現在の趣味など
◎将来、夢がある人はいますか?
・夢は職業に限らない。こんな人になりたいな、こんなことやりたいな、などでも。
・夢に大きい小さいはないし、他人に何を言われようが関係ない。
→人は、仕事をしながら、自己成長をして夢をかなえていく。
◎社会とは?仕事とは?
・一個人は、家族・会社・社会などと密接に関わりながら生きている。
・人は、仕事を通して社会に貢献する。
・その対価として、お金がもらえる。
→“他喜力(世の中の人を喜ばせることができる力)”を磨いてほしい!
例えば、「私はただ単にネジを作っている」と思って働くのか、「私は車の部品になるネジを作っている。その車で旅行をする家族の思い出に、自分は関わっている」と思って働くのか。
◎「笑顔であいさつ」「コミュニケーション」の大切さ
・人の印象は出会って0.2秒で決まる。事業所の担当者に笑顔であいさつされたら、どう思う?逆にみんなが笑顔であいさつできたら、「この子にはしっかり教えてあげよう」と思えるもの。
・社会で起きる問題の9割はコミュニケーション不足だと言われている。
・大事なのは「自分が言ったこと」より、「相手が理解したこと」。
・どんなご縁で誰がお客様になるか分からないから、お客様は「全世界の人」。だから、関わる人全員に気持ちよくあいさつをすることが大事。
生徒から質問も出されました。
Q:職場体験当日、不安になったときはどうすればいいですか?
A:不安なんですってちゃんと伝えた方がいいですね。もし説明の中で難しい言葉が出てきたら、「すみません。○○ってどういうことですか」とか「分かりません」って聞く。不安を黙ってやり過ごさないことが大事です。
Q:あいさつの他に、良い印象を持ってもらう方法はありますか?
A:まずは、笑顔です。笑顔であいさつ。他には、職場の先輩方は、聞かれることや頼られることが好きです。仕事以外のことでもいいんです。「どうしてそんなにかっこいいんですか」とか、たくさん聞きましょう。
Q:失敗してしまったら、どうすればいいですか?
A:「ごめんなさい」「すみませんでした」を、言いましょう。黙ってスルーしていても、誰がその失敗をしてしまったのかは必ず分かります。ほっとくのが一番だめです。すぐに「ごめんなさい」が一番の解決策です。
最後に、小林さんより、「社会から逃げることはできません。自分だけで生きているということはなくて、誰もが色々な人と関わり合いながら生かされています。職場体験学習、不安もあると思いますが、人のつながりを大切に頑張ってください」とメッセージをいただきました。
先生方からの感想では、「お話を聞くまでは、職場体験に行くことに対して生徒たちはとても緊張している様子だったが、お話を聞いたあとは、思い切ってやってみようという雰囲気が出た。各クラスでも、あいさつなどを意識している姿が見られる」とのことでした。
小林さんのおかげで、大変ありがたい時間となりました。緊張することも、不安になることも、社会に出たら誰もが経験することですよね。その中でどうやって他人と関わっていくのか、大人にとっても、とても勉強になる時間でした。
そして、職場体験学習当日は、各事業所の方々や地域の方々に大変お世話になりながら、生徒一人ひとりの成長の機会をいただきました。本当にありがとうございました。
2日間の中で、あいさつができた生徒も、できなかった生徒もいます。各生徒が、頑張ったこと・よかったこと・課題などを自分自身に発見できた2日間だったと思います。今後の学校生活の中で、今回の職場体験を生かし、自分の力を伸ばしていってほしいと願います。
今後とも、将来の地域を担う生徒たちを、地域で見守り育てていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
次回、当日の様子を詳しくお伝えします!