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平成30年度

記事ID:0012326 更新日:2019年2月22日更新 印刷ページ表示

総務経済常任委員会視察

  11月5〜6日、総務経済常任委員会は産業関連と農業・福祉連携の視察を行った。

手造り・個性の特化で生き残り

 メガネフレームの国内生産シェア率96%を誇る福井県鯖江市は「メガネの聖地」と呼ばれる。『めがねミュージアム』で江戸時代以降のめがね作りを学んだあと、プラスチックフレーム製造会社サンオプチカルを訪ねた。

 創業から半世紀を越えるサンオプチカルは、大量生産の大手メーカーに負けないよう、手造り、オーダーメードで世界に一つだけのメガネを提供できる。自らも特徴あるメガネをかける竹内社長は、熟練のめがね職人でもある。業界の厳しさやフレーム作りの工程を熱い口調で懇切丁寧に説明。自社開発のPCシミュレーションで、その人の顔カタチに合ったフレームも実演してくれた。

 日本一のシェアを誇る鯖江であっても、同社規模の会社は減っていく一方だという。生き残りをかけた経営者の苦悩と、職人の気概をメガネの奥に垣間見た。

サンオプチカルの画像①サンオプチカルの画像2

                    めがね工房「サンオプチカル」

農家・障がい者の連携が地方を救う一助に

 高齢化に伴う人材不足に直面する農業で、障がい者を働き手として受け入れる「農福連携」が注目されている。障がい者にとっても働く場の確保につながり、双方に利点をもたらす。 

 石川県河北の干拓地のハーブ農園「ペザン」に、障がい者支援事業所「リハス」の精神・発達障がい者20人ほどが通う。障がい者たちは草刈り、ハーブの摘み取り、ハーブティーの加工製造などに取り組む。ペザンの澤辺代表は「ハーブ栽培は機械化できず、手作業が多いのが彼らに合う。広大な農地も人数のおかげで管理が行き届き、観光農園化の可能性も広がる」と。「リハス」の藤島療法士は「障がい者には自然相手の農業がリハビリにもつながる。製造品の販路を広げ、障がい者の賃金を上げることが目標。今後、他の事業者や農家も巻き込んで、もっと連携を深めたい」と語る。

 当村にあっても、農地利用や担い手の新たな模索に活かしていきたい。

 ペザンの画像1ペザンの画像②

                        農福連携「ペザン」