本文
みなみみのわのむかしばなし「かまどぶ」
昔、鎮守の森の小高い丘の上に、天狗社と呼ばれるお社があった。そのお社の近くには小さなお寺があり、下のほうに「かまどぶ」と言われる大きな沼があった。
今ではわずかにその名残をとどめるだけになったこのかまどぶには、都から島流しにされた若いお坊さんと、そのお坊さんを慕って長い一人旅をしてきた美しいお姫様の、悲しい悲しい物語が語り継がれている。
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昔、鎮守の森の小高い丘の上に、天狗社と呼ばれるお社があった。そのお社の近くには小さなお寺があり、下のほうに「かまどぶ」と言われる大きな沼があった。
今ではわずかにその名残をとどめるだけになったこのかまどぶには、都から島流しにされた若いお坊さんと、そのお坊さんを慕って長い一人旅をしてきた美しいお姫様の、悲しい悲しい物語が語り継がれている。