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令和元年度視察

記事ID:0013505 更新日:2020年3月16日更新 印刷ページ表示

福祉教育常任委員会視察

障がい者への総合支援施設、生ごみ40%の減量政策を視察

 10月24日~25日に行った。

(社福)障害者総合福祉施設アガペセンター(神奈川県座間市) 選定理由:障がい者の生活の場、働く場を長年持続・成功させている。歴史があり、近年では「手間と時間をかけてじっくり煮込んだカレー」のレトルト販売で注目を浴びるアガペセンターを視察した。

 総務課の山口さんより説明。「アガぺ」とは「神の愛」。弱さ、痛みをもつ方々に共感し、共に歩み支える基本理念で、地域社会の中で「自立と尊厳」を持てる支援を行っている。太平洋戦争後の救援物資の受入事業が終了し、昭和39年身体障がい者施設アガぺ第一作業所を設立(中略)。その後H18年から知的障害者も受け入れ、現在は知的障害者の方が多くなっている。アガぺ作業所は計60名を超える就労移行、就労継続、就労定着支援などの多機能型施設。作業内容はボールペン組立加工、給湯器解体作業など。キャンドル・紙すき商品製造は利用者自ら説明してくれた。アガぺ壱番館は定員70名の生活介護、施設入所や短期入所も行う。

常時介護を必要とする重度の障がいを持つ方も多い。診療所が併設され、理学療法等も実施。レクリエーション専門の職員も配置しており、毎日レクリエーション活動をしている。

アガぺサポートセンター:送迎サービス付きで食事・入浴・日中活動。在宅で一時的に施設を利用できる短期入所サービスもある。

カレーキッチンサラ:利用者も調理・接客を行うレストラン。 

 おいしいカレーを味わいつつ、わが地域の障がい者の働き方・暮らし方を改めて展望した。

アガペセンター

 

東京都町田市(総人口約42万9千人)2021年までにごみ年間排出量40%削減を目標とする町田市。生ごみ100%資源化とプラスチックごみ減量・資源化の推進。計画、実施方法を学びに行った。。

 一般廃棄物資源化基本計画期間は2020年までの10年間。ごみの発生抑制・資源化を推進するために、「ごみ減量アクションプラン」を2015年11月に策定。ごみ減量の施策は、エコバッグイベント、事業系ごみの手数料値上げ、ごみ減量サポーター、リサイクル広場まちだ(持込無料・ポイント特典)などがある。

 市では、生ごみを発酵させてバイオマス化し、そのガス発電で生ごみを40%減量する施設を建設中で2020年完成予定。大きな自治体だが、さまざまな取り組みをしており、村では小さいからできないではなく、何ができるか考えさせられた。完成後に改めて見学させて頂く話しをして、視察を終えた。

 町田市

福祉教育常任委員会視察

福祉教育常任委員会視察報告

[実施日] 2020年2月18日

[視察先] 東京都千代田区立麹町中学校

[参加者] 三澤、笹沼、小坂、山崎、原、清水教育長、中村学校教育専門員

[視察理由] 「学校の当たり前をやめた」著者の工藤勇一氏が校長を務める麹町中学校を視察し、先進的な教育のあり方について学ぶため、視察しました。

 

[視察概要]

麹町中学校の門をくぐると、少し離れた校舎の窓から「こんにちは!」と、手を振って元気な挨拶をしてくれる生徒の姿がありました。新型コロナの影響で、玄関にはマスクと消毒用アルコールが用意されていました。まずは5時間目の授業を自由に参観です。

どの教室の生徒たちもリラックスした様子で、先生の話を聞いたりおしゃべりをしたり、中には寝ている生徒もいます。髪の毛の色がカラフルだったり、服装がきちんとしていない生徒もいます。どの生徒も自由で、生き生きと楽しそうに見えます。カフェテリアでは、経済産業省の公募事業「未来の教室」実証事業で導入された、AI型タブレット教材「Qubena(キュビナ)」を使った数学の教科学習(授業ではない)が行われていました。一人ひとりがタブレットを手に、グループで意見交換したり、先生に質問したり、一人黙々と取り組んだり、自由に学んでいました。

40分の参観が終わると、200人収容可能な階段教室(ほぼ満席!)で、工藤勇一校長のプレゼンが始まりました。約2時間のプレゼンの内容は以下の通り。

 

<学校教育を本質から問い直す―そもそも目的って何?->

◦今の教育の問題点は、学習指導要領に定められたカリキュラムをこなすことが目的化してしまっていること。

◦手段が目的化してしまっていて、失うものがある。手段が目的化しないように、だれのために何のためにそれをやるのかを意識することが大切。

 

<学校のあたりまえをやめた>

◦定期テスト・宿題の廃止→理解を確認するための単元テストと実力テストは実施。

◦固定担任制をやめて全員担任制へ→「チーム医療」と同じ考えで、問題が起きた時にだれに相談するかを、生徒も保護者も自由に選べる。学校側は常に全員で問題解決できる。

◦服装・頭髪指導の廃止→服装・頭髪の乱れは心の乱れという迷信を捨てた。生徒会主催私服登校期間設定・PTA主催制服リニューアルコンペの実施。

◦数学の授業の廃止→AI(人工知能)による数学指導。

  

<教育目標>

◦自律・・・自ら考え、判断し、行動する

◦尊重・・・違いを理解し、他者を尊重する

◦創造・・・豊かな発想力をもち、創意工夫する

 

<協働の学び>

◦スキルアップ宿泊→思考ツールを身につけるための、企業・大学と連携したワークショップ。

◦ツアー企画取材旅行→旅行会社にツアー企画をプレゼンする。

 

<自治活動の促進>

◦体育祭は、「生徒全員が楽しめる」という最上位目標達成のために、生徒が主体となり企画・運営。

◦購買部も生徒が主体で運営。

                                ・・・・などなど。

とてもすべては書ききれませんが、とにかく熱いプレゼンでした。

その後、質疑応答などありました。

「『世の中まんざらでもない!大人って結構素敵だ!』とすべての生徒たちが思えるようになる、そんな学校を目指しています。」という工藤校長の言葉を思い出しながら、現代の教育のあり方について意見交換しながら帰路につきました。

これからの日本の教育改革に期待しつつ、今と未来の子どもたちのために私たち大人ができることを、少しずつでも進めていきたいと決意を新たにしました。

 

◎麹町中学校のホームページにH30年度卒業式の生徒代表スピーチが掲載されています。

 思わず涙してしまう素敵なスピーチなので、興味のある方はご覧ください。

 https://www.fureai-cloud.jp/kojimachi-j/attach/get2/2432/0

麹町中1麹町中2

麹町中3麹町中4

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