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農業

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年8月8日更新

池上友季子さん

池上友季子さん(旧姓:白鳥) 1980年生まれ 南箕輪村出身・在住
大阪の大学を卒業後、実家の大和屋農園に就農し14年目。
現在はブルーベリーを中心に美味しい農産物を全国に届けている。

就農に至るまで


池上さん農家に生まれて

家が農家だったため、小さい頃から「ゆっこっちゃんの家のりんごは美味しいね~。」と言ってもらっていました。また大きい家に住んでいたので友達が集い、遊ぶ場所になっていました。家の中でドッチボールもしました(笑)
農家に生まれたことで周りの人から愛され、育つことができたなぁと感じるようになり、農業を学ぼうと上伊那農業高校、大阪府立大学の農学部に進学しました。


迷惑をかけない進路?

農業を学んだのですが、私は3人姉妹の末っ子で、姉たちは先に就職して独立していたこともあり、私も両親に迷惑をかけないように就職しようと企業への就職活動を行っていました。食品会社や化粧品会社を受けていました。
しかし、自己PRや、面接を通して自分が自信を持っていることは「農家に生まれたこと」だと再確認しました。
実家に帰ったらいけないかなと思っていたのですが「自分が輝けるのは農業だ!」と思い、両親に相談すると家に帰ること、そこで農業をすることを快く承諾してくれたので、Uターンし、農業を始めました。私より1年早く就農している女性の方が地域にいたことも後押しになりました。

池上さんの仕事

年間スケジュール

 ・ブルーベリー
 ・りんご
 ・お米(コシヒカリ)
 ・白毛餅米
  
を栽培しています。

出荷カレンダー


ブルーベリー
ブルーベリー(6月末~8月上旬)期の仕事


4時20分~8時30分    ブルーベリー収穫
8時30分~15時30分   ブルーベリーの選別、パック詰め
15時30分~19時00分  りんごの見直し摘果、草刈り
19時00分~21時00分  ブルーベリーの残り作業

りんご
リンゴ(8月末~12月中旬)期の仕事

8時00分~18時00分    収穫・葉摘み・玉回しなど
19時00分~21時00分 箱詰め・選別

4月の終わり~5月初めには花が咲くのでゴールデンウィーク中に花粉付け、養蜂家さんから蜂の巣箱を借りて蜂を飛ばします。
実をつけたりんごは日が当たると赤くなります。りんご全体がきれいに赤くなるように葉っぱを取る葉摘み・玉回しという作業もします。

池上さん
冬場の仕事


日当たりと風通しを考慮し一本の木に実らせるりんごやブルーベリーの量を調整するために剪定します。

環境にやさしい農業を行っています

りんご園やブルーベリー園にお米を栽培する過程の稲ワラ、もみ殻、米ヌカを投入すると有機質となり、畑の良質な土づくりに繋がります。
人にも環境にもやさしい安全・安心な農業を目指し減農薬栽培に取り組んでいます。
エコファーマー認定農家です。


農業女子PJ
農業女子プロジェクト

女性農業者が日々の生活や仕事、自然との関わりの中で培った知恵を、様々な企業の技術、ノウハウ、アイディアなどと結び付け、新たな商品やサービス、情報を創造し、社会に広く発信していくための農業女子PJ(外部サイト)を2013年より農林水産省が立ち上げ推進しています。そのメンバーとして、また、長野県内でもNAGANO農業女子(外部サイト)(2015年より)の立ち上げコアメンバーとして、女性農業者同士の交流や長野県のPR、農業のPRを目的に、交流会や銀座NAGANOでのイベント、都会の方達向けの長野県農業体験ツアーの企画や運営に参加しています。

仕事のやりがい

ラベル
作った食べ物を「美味しい」と言ってもらえた時がとっても嬉しいです!励みになります。
関西の友達はぼけてるりんごが当たり前だったそうなのですが、もぎたてのりんごに感動してくれました。

いろんなことをやらなければいけないのは苦労ですが、逆にいろんなことができます。
農作業だけでなく、チラシを作ったり、ラベルをデザインしたり、イベントを企画したり、加工品を試作したり・・・
自分の考え一つで思い通りにでき、楽しいことができるのも魅力だと思います。

生きものを育てているので畑に縛られることが多くなりますが、イベントを開催し人に来てもらうとダイレクトに喜んでもらえる顔が見れます。嬉しさと同時に自分たちの暮らしの豊かさに気づける幸せな瞬間でもあります。私はいい所に暮らし、いい仕事しているなと思えます(笑)

そして農業を通して素敵な出会いがたくさんあります。
以前広告のデザインの仕事をされているお客さんがリンゴジュースを飲んで、感動してくださりラベルを作成してくれたんです。

ゆきこさんまた、母が主となり農家民宿も営んでいます。海外の方や都会の小中学生が日本の農家の暮らしや農業体験をしに泊まりに来るのですが、家にいながら世界とつながり異文化交流をさせてもらっています。

これからも1つ1つの出会いを楽しみながら、大切にしていきたいです。

池上さんのオフ

山登り
趣味は山登りです!
農作業の区切りを見計らって山へ出かけています。
テントを担いで登ることもあり、雄大な景色や満天の星空、美しいご来光を眺めながら、自分と向き合ったり、生きていることを実感したり・・・
私にとってとても大切な時間です。


結婚する前は母の作ったご飯を食べていたのですが、結婚後はきちんとご飯を作っています(笑)
旦那さんは違う仕事をしているので朝ごはん、晩ごはんの支度をすればOKなのですが、母は仕事をしながら3食私と父にご飯を作ってくれていたので大変だったんだなぁと改めて思います。

これから

親子
丁寧に、豊かに暮らしていきたいです。
日々の農作業の忙しさに追われ、疲れ切って何もしたくない・・・ということが多々あります。両親も年を重ね、仕事が間に合わないことも増えてきました。もう一度わが家に合った働き方を考え直し、家族がお互いに思いやりを持って、仲良く暮らしていけるようにしたいです。
また、旬のものを無駄にすることなく、大事に、おいしく食べる料理の技術を身につけたいです。お漬物や地元の行事食、伝統食を母や地域の先輩からしっかり受け継げたらいいなぁと思います。
一昨年からお友達と味噌作りを始めました。

メッセージ

池上さん
農業は「夏の暑さ、冬の寒さの中で作業しなければならない」という辛い仕事のイメージがあると思います。ですが、作る農産物の種類や販売の仕方、お客さんとの関わり方次第でやりがいや楽しさが広がる可能性を秘めた仕事だと思います。

農業とはこれだ!というものはありません。「百姓」百の仕事があり、やる人によって百以上の楽しみ方、やり方があると思います。
学生のみなさんもそれぞれの好きなことを大切にし、たくさんの人と出会って、たくさんのことを体験してみてください。
農業とみなさんも可能性に溢れています!

オススメの一冊

農に生きる
「農に生きる―信州・伊那の暮らし」 著 宮原達明 (農文協)

自給自足を楽しむ本来の農家の暮らしを大切にされていることが伝わってきます。
ゆくゆくはこんな豊かな暮らしができたらいいなぁと思っています。
農家の暮らしは文化です。

大和屋農園

大和屋農園〒399-4511
上伊那郡南箕輪村6439
電話/FAX 0265-72-1057
web site:http://yamatoyanouen.petit.cc/(外部サイト)

稲穂
この仕事に就くには

必要な資格は特になし

新規就農の流れ
 ・農業技術の取得(農家(里親制度)や、農業大学校、都道府県の農業試験場など)
 ・農地、資金、機械などの準備(農業委員会に問い合わせるとよい)

自営のほかに農業法人に就職する道もある。