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小売業経営者

記事ID:0007989 更新日:2016年6月6日更新 印刷ページ表示

城倉和彦さん

1974年生まれ。
大学卒業後宝飾店に就職し、1年目に松本の店舗に配属となる。
その後異動になり、伊那へ。
商売は好きだったが、宝石はそこまで好きでなかったこともあり、退職する。
友人の紹介により酒のなかきやでアルバイトをすることに。
その後2000年から店長を務め、経営者となる。

酒のなかきやはどんなお店?

店内
「ちょっとした贅沢」をテーマに、海外・全国・地元の美味しくて珍しい食材や、最新のお酒を多数揃えています。
中でもワインはすべて試飲し選び、取り扱いは300種類以上です。
ピザ・輸入食材、おつまみなどご家庭の食卓が楽しくなるとっておきをご紹介いたします。
わくわくする雰囲気を楽しみながらお買い物をして頂ける店を目指しています。

城倉さんの仕事

仕入れ店内
幕張メッセ、東京ビッグサイト等で行われるスーパーマーケットトレードショーに参加し、日本中から集まる商品ブースを自分の目で見て回ります。そして膨大な商品の中から「これだ!」と思うものを見つけ、お店で販売する商品を決定します。(おしゃれ、おいしい、コストパフォーマンス等で判断しています。)
直接問屋の営業さんと話して商品を仕入れることもあります。
お酒、ワイン、お菓子、とジャンルによって仕入商品を決める担当がいます。

プロモーション
良い商品を選んできても、お客様に来ていただかなければ伝えることができません。
「なかきや」というお店があるということを知ってもらうために近隣市町村で開催されるイベントに積極的に参加したり、SNSを駆使したり、新たな顧客創造に努めています。

販売
ご来店いただいたお客様に今度は商品の良さをお伝えします。城倉さん
従業員とチームプレーで行います。
「和」の商品を売る時は書道が得意な人に和のポップを書いてもらったり、空間の感覚のセンスに優れた人に陳列を頼んだり、この人に頼むと上手くいくという得意分野をみんなが持っているので協力して商品の良さがよりお客様に伝わるようにしています。
また、店内で試食会や取扱食材を使った料理教室などを企画し、実際に食べてもらうような工夫もしています。

マーケティング・店舗経営
どんな会社にしたいか、社会にどんな貢献をして利益を得るのかを考えながらアクションプラン、収支計画のPDCAを行います。

仕事のやりがい

やりがいを感じるのは自分が商談会や、展示会で見て、「良い」と思った商品をなかきや

  1. お客様に「良さ」を理解してもらい
  2. 購入してもらい
  3. 利益を得る

ことができたときです。
(城倉さんが言う、良い商品とは・・・買い物をして頂いた本人や、共有していただくご家族の方に、「初めての新しさ」、「驚き」、「美味しさ」、「楽しさ」、「上質感」、「幸福感」を感じてもらえる商品)

試食で提供し、「おいしい」と言っていただくのも嬉しいですが、それを購入してもらい、さらに利益の高い商品であると「よしっ!」とガッツポーズが出るほど嬉しいです。売り場
経済成長時は価格を安くしていればお店はやっていけましたが、どんどんディスカウント店が出てきて今後の差別化を考えたときにさらなる低価格?専門性に特化する?と考えました。ついつい価格に走りがちなのですが疲れてしまうことが多く、なかきやでは「ちょっとした贅沢」をテーマに良い商品、良い雰囲気、良い接客を提供することにしました。嘘のない商売ができているので、ストレスもありません。

人と話すのが好きなこともあり、店長になって16年になりますが全国の問屋さんなどどんどん人脈が広がり、プロの人でも納得できる情報網を持つまでになりました。お店が人との出会いで変わっていくのがまた楽しいです。
最近は親しくなったシェフから商品の提案を頂き売り場を提供したり、地元農家さんが作ったワインのラベルをお店で考えて販売したりとつながりから生まれた商品の取り扱いも増えてきています。

働くときに大切にしていること

城倉さん
私が仕事に求めることは、「自分が成長でき、さらにその上にチャレンジしていける場所」であることです。
上手くなることに限界はなく、スキルが上がると楽しいです。

自分だけではなく、従業員やバイトさんにとっても長所を伸ばせる場所でありたいと思っています。
また「相手を喜ばせる気持ち」が最も重要だと考えています。
お客様、従業員、目の前の人を喜ばせること、これさえやればすべては上手くいく、はずです!

仕事とプライベート

城倉さん基本的に水曜日が休みなので、買い物に行ったりして気分転換をしています。

仕事と離れている時間は夜の10時~朝7時くらいですが、人と話すことが好きなのでお客様と話したり、問屋さんと話したりとだんだん仕事とプライベートの境目がなくなってきたように感じます。
毎日楽しい時間を過ごせています。

メッセージ

城倉さん
友達から「城倉さんは食べ物のこと、おいしそうに話しますよね。」と昔言われたことがあり、それが今仕事になっているなぁと感じます。おかげ様で楽しく仕事をさせていただいています。

上手くなることに限界はないという気持ちで、楽しいこと、興味あることをやり続けてみてください。
皆さんもおとなになったときに楽しめる仕事に出会えるといいですね!

オススメの一冊

すべでは人なんだ
 「すべては人なんだ」 著 大久保恒夫 (商業界)

著者はユニクロ・無印良品・成城石井などに、コンサルタントや経営者として関わり大幅な利益改善を成功させてきた方です。

第1章 小売業は「楽しくて、面白い]
第2章 小売業は「柔らかくて、軽い」
第3章 小売業は「安売り業じゃない」

とても分かりやすい文章で、コストカットや人員削減ではなく現場の人を成長させることで売り上げを伸ばしてきたやり方を各章ごとに具体的に解説してくれています。
読むと元気も出ますし、1時間くらいあれば読める量なのでおすすめです。

酒のなかきや

外観〒399-4511
上伊那郡南箕輪村8304-180
電話 0265-72-2767

営業時間午前9時~午後8時








(画像提供 酒のなかきや)


この仕事に就くには店内

特別な資格は特になし。
お店や会社の採用試験によって採用される。

自ら店舗を立ち上げるケースもあり。