ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

助産師

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年12月8日更新

井原さん

1973年生まれ 辰野町出身 南箕輪村在住
1年前に自宅に「母乳相談室 あいら」を開設。助産師として産前産後のお母さんたちの悩みに寄り添う活動をしている。

井原さんの仕事内容

相談
・母乳相談、育児相談

電話にて連絡をもらい、直接来所していただき産後のお母さんたちの相談にのります。赤ちゃんがちゃんと母乳を飲めているか心配されているので、乳児の授乳前後の体重を測ったり、乳腺炎になってしまっている人の乳頭をほぐし詰まっているものを取るお手伝いをしたりします。おうちでケアできるようお話もしています。
※乳腺炎とは・・・乳管が軽く詰まり、乳腺が腫れて痛い状態 (うつ乳)から、乳腺の細菌感染が周りの組織に広がり乳房膿瘍の状態になったものまで様々で、ひどくなると発熱を伴う。

・健康相談
妊娠中の肩こりや、腰痛、不眠、冷え症にお悩みの方の相談にのります。
産後の体調不良、骨盤のゆがみ矯正やリンパマッサージも行います。
また、つぼや筋筋膜リリース、自己免疫ケア、自己管理法の紹介もしています。

・託児
わが子はかわいいけれど疲れがたまってしまいリフレッシュしたいというお母さんのために託児も行っています。

井原さん
・クリニックにて夜勤補助

月に5、6回ほど産婦人科のあるクリニックで夜勤のお手伝いをしています。入院中のお母さん、トラブルで外来に来るお母さんの母乳相談のほか、お産がある時は介助をします。
お産では呼吸法を指導するなど妊婦さんのお産がスムーズに行えるよう努めています。助産師の手技によって赤ちゃんが早く生まれることがあるんです。

仕事のやりがい

井原さんお産はいろいろなケースがあります。
赤ちゃんの心音が下がってしまったけれど、無事に産まれてきた時はほっとします。
また、産むときに産道に傷がついてしまうのと、無いのとではその後の母体の回復が全然違ってきます。傷がないに越したことはないです。助産師の手技によって赤ちゃんがスムーズに産まれてくるので、それができた時はとても嬉しいですね。

また、産後のお母さんたちは育児に一生懸命で、知らぬ間にとてもストレスを抱えていることが多いです。話を聞いてあげて、お母さんが元気になったときもやりがいを感じます。

働くうえで大切にしていること

井原さん
言葉づかいを一番大切にしています。
産後の女性はにこやかに見えますが、ちょっとした言葉に傷ついてしまう難しい時期です。
かけられた言葉はずーっと残るものなので、その人にとってどんな言葉をかけた方がいいのか慎重に選ぶようにしています。

産後の体の状態も人それぞれです。母乳が出るのが当たり前というわけではなく中にはどうしても出ない人もいます。出させるための援助をもしますが、支援の仕方は様々で育児のスタートをプラスの思い出としてもらうためにどう心をケアしていくかも考えています。

私自身のお産は思い通りのものではありませんでした。しばらく自分の子が自分の子ではないような感覚の時期がありました。
産後の声かけの大切さ、お母さんに寄り添うお産、また出産の振り返りが大切だということを身をもって体験しました。

開業するまで

井原さん将来について母から「保健師」を勧められ、看護学校へ進学しました。そこで勉強し、看護師の資格を取り、その後助産師と保健師の資格も取得しました。
始めは総合病院で助産師として働きました。その後何ヵ所かの医療機関に勤めたのですが、ラクテーションコンサルタントの資格を持つ先輩に出会い、目からうろこでした。患者さんへの話し方、お産の技術、知識が素晴らしくて私も先輩のようになりたいと県外の病院にて勉強したり、経験を積んできました。国際ラクテーションコンサルタントの資格も取得しました。
一度、保健師としても市役所で働いたことがあるのですが、デスクワークが多かったり、扱う知識が幅広かったりと、自分には向かないかなと思い、総合病院で再度助産師として働きました。
とても忙しくて、体を壊してしまったこともあり、自分のペースで、自分の目指す産後ケアを実現したいと1年前に自宅に母乳相談室をオープンしました。

※ラクテーションンコンサルタントとは…母乳育児を成功させるために必要な、一定水準以上の技術・知識・心構えを持つケア提供者。産前・産後を通して自分でできる対処法(セルフ・ケア)を促し、母親が自分で意志決定をするよう励ます。

オンとオフ

ガーデニング
夜勤の仕事が月に5、6回入りますが、曜日などはバラバラです。夜勤明けで今日はゆっくりしたいな~と思うときに限って予約が入ることが多かったりします(笑)大体みなさんトラブルを抱えた状態でお電話をくださるので、その日のうちにいらっしゃいます。
保育園に通っている子どもがいるので、開業時間は9:30~17:30とさせていただいています。土日も連絡があれば対応するようにしているのですが、時間ができた時は映画を見たりしながら過ごしています。
今後はガーデニングをやりたいなぁと思っています。

これから

井原さん子どもを産んでから「鍼灸」に出会いました。
産後のお母さんたちにしてあげたいと思っているのですが、人に施術するには資格が必要なんです。
子どもがまだ小さいので、今は資格取得の学校には通うことが難しいのですが、おいおい取得したいと思いっています。
自分が体調を崩してから健康に目覚めたのですが、産後の忙しいお母さんたちはなかなか出掛けられないし、外でケアしてもらうとお金もかかってしまうので自分でコントロールするのが一番だと思います。


今後もいろいろな知識や技術を身につけて産後の女性が育児も自分の人生も楽しめるよう、サポートしていきたいです。

メッセージ

井原さん
私の親は小さい頃からスケート、絵画、ピアノ、陸上・・・たくさんの習いごとをさせてくれました。しかし、いろいろやりすぎて自分は何がやりたいのか分からなかったんです。
そのような経験もあるため、「やりたい」と思ったときに、行動できるといいなと思います。
刺激を受けること、人と交流したり、外に出たり、スポーツなりコンサートなり、出会うことで感じることがあるはずです。
子どもができてしまうと一時期できる行動が限られてしまいます。若い時はいろいろできるので、ぜひチャレンジしてみてください!
やりたいことが決まってからは周りの方々、特に両親には気持ちのすむまで勉強させてもらえました。今でも応援してもらったことを感謝しています。

オススメの一冊

産む力の咲かせ方
「産む力の咲かせ方」
 著 アンドレア・ロバートソン (メディカ出版)

オーストラリアのバースエデュケーターが書いた本で、解剖生理学に基づいてお産を解説しています。
教科書にはないことが書いてあり、とても役に立ちました。

母乳相談室 あいら

母乳相談室あいら〒399-4511地図
上伊那郡南箕輪村6840-5

電話:0265-95-4535
携帯:090-4022-5061

営業時間
9:30~17:30
website
http://inakei6436.html.xdomain.jp/(外部サイト)


この仕事に就くには

助産師の資格を取得するまでの流れ

助産師の資格を取得するまで

赤ちゃん試験に合格した後は、病院の産婦人科への就職が一般的。
助産院や診療所は経験者の採用が多い。
市町村によっては市町村役場でも助産師が活躍している。
井原さんのように自宅でお産は取り扱わないが、相談室として開業するケースも増えている。
なお、現在の日本は助産師免許は女性しか取得することができない。