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1985年生まれ 南箕輪村出身
2005年から南箕輪村で運動遊びの指導を始める。
村の保育士として活動していたが、2011年に独立し、様々な市町村で運動遊びを提供し子どもの成長を支援している。
運動遊びの実践
色々な遊びを通しながら「支持力」「跳躍力」「逆さ感覚」等を楽しみながら身につけてもらいます。
逆上がりを最終的な目標に設定する場合でも、逆上がりの動きを細かく分解して、一つの遊びにしていきます。ただ遊んでいるのに、知らないうちに逆上がりができるようになってしまうのが運動遊びです。
運動遊びは「跳び箱」「逆上がり」「逆立ち」といったように目に見えるゴールを設定します。
私は補助をさせていただきながら、達成まで見守ります。
子どもは自分の成長が自分で分かるようになっているので自信がつきます。
指導案は特に立てず、子どもの発達段階を見ながらその日の朝や、その場で「これをやってみよう!」と考えています。
とりあえず資格だけ・・・
学生の頃なりたいものがありませんでした。
勉強も好きではなかったので、中学を卒業したら働こうかな、なんてことも考えていました。
それでも周りから「高校は行った方がいいんじゃない?」と言われ、進学を選びました。
私の母親は保育士の免許を持ちながら、違う仕事をしていました。
そんな母親の影響もあり、私もいつか自分がお母さんになった時に保育士の知識が役に立つようにと、短大で保育士の資格を取得しようと決めました。なので、初めは保育士になることは全く考えてなく、民間の会社へ就職しようとしていました。
運命の出会い
短大で柳沢先生(松本短期大学の柳沢秋孝名誉教授)の脳科学の講義を聞いて、衝撃を受けました。
それまで運動が苦手なのは遺伝だと思っていましたが、運動神経は幼児期の経験の豊かさで決まるということを知りました。
2年間の勉強を終えた後研究生として1年間先生のゼミで体操教室の指導に当たらせていただきました。
運動保育士誕生
私自身運動は苦手だったので、できない子の気持ちが分かります。だから「できる、できない」より「楽しい!」と思ってもらえるやり方で運動を経験させてあげたいと思うようになりました。
幼児期の大切さを子どもや、お母さん、お父さんたちに知ってもらいたい。後悔のないように伝えていける活動を強く望むようになりました。
その後南箕輪村で運動保育士を役場に置きたいという話をいただきH18年から役場の臨時保育士として5年間運動遊びを実践させていただきました。
次のステージへ
5年間終えたところで、正規の保育士になるかとても悩みました。
その頃ちょうど幼児期の運動が全国的にも注目され始めました。村も大事だけれどもっと多くの人に運動遊びを届けたいという思いで独立を選びました。
そして現在に至ります。
今は一人で各所回っているので、現在かけ持っている範囲でいっぱいいっぱいなのですが、もっと運動遊びを広めていきたいと思っています。今後同じ職を目指してくれる人が増えたらいいなと感じています。
昔に比べると子どもの発達のラインが下がってきています。それだけ幼児期の子どもとの関わりが減ってきてしまっているのかもしれません。
一番大事な保育園の時期に、頑張った経験があると成長していく過程でその経験が生きてきます。
そんな活動を、たくさんの人に知って、取り組んでもらえるようにしたいですね。
出会いは大切です。
いろんな出会いを大切にし、いろんな話を聞いていると自分の興味や関心、深めたいことは何なのか分かってくると思います。
やらないで後悔するよりも、やって後悔する方が大事です。
チャンスがあったらやってみましょう!
Chance,
Challenge
Change
3つのCを大切にしてほしいです。
「大きな木」 著 シェル・シルヴァスタイン 訳 村上春樹 (あすなろ書房)
中学生の頃、授業に行かず絵本を読んでいた時期がありました。
その時に出会った一冊です。
一本の木と一人の男の子がよぼよぼのおじいさんになるまでのお話です。
おなかがすいたと言えば木はりんごをあげ、家を作りたいと言えば枝をあげ、船を作りたいと言えば幹をあげ、、、本当の愛とは何かについて考えさせられました。
あまりにも心に残ったので、大人になってから購入しました。
この仕事に就くには 運動保育士は現在認定資格となっている。(保育士は国家資格である。) 子どもが好き |