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4月25日水曜日、南箕輪中学校2年生が職場体験学習の事前学習を行いました。
講師として、富岡順子さん(キャリアコンサルタント・産業カウンセラー)をお招きし、生徒が考え意見交流するワーク形式の授業を行いました。生徒たちの柔軟なアイディアがたくさんとび出し、職場体験学習に向け考えを深める時間となりました!
1.アイスブレーク
ペアで、「お金を使う場面」をできるだけ数多く挙げよう!
私たちは、モノやサービスを買うときにお客さんとしてお金を使っていることを確認しました。
2.考えよう!「こんな○○はイヤだ」
お笑い芸人の鉄拳さんのネタである「こんな○○はイヤだ」。この○○の中に、各グループに指定された事業所をあてはめて考えます。
鉄拳さんのネタを知らない生徒たちもいるので、百瀬がいくつか例を挙げました。
「こんなコンビニはイヤだ」「平日の午前中しかお店が開いていない」
「こんなコンビニはイヤだ」「商品の賞味期限が全部切れている」
「こんなコンビニはイヤだ」「店員さんがおつりを投げつけてくる」
生徒たちがニヤニヤ笑って緊張がほぐれたところで、各グループで病院・保育園・飲食店ついての「こんな○○はイヤだ」を考えました。
生徒の意見
「こんな病院はイヤだ」「食事が全部油っぽい」「うるさくて眠れない」
「こんな保育園はイヤだ」「遊具がない」「先生がいつも怒っている」「おやつも昼寝もない」
「こんな飲食店はイヤだ」「1万円使わないと帰れない」「入口から席までが迷路になっている」
これらの他にも、生徒が頭を柔らく使い、おもしろい意見がたくさん飛び出しました!
3.全体共有
4.解 説
今日のワークがどのような意味をもつのか、富岡さんの解説を一部ご紹介します。
「お客さん(消費者)はお金を出してものやサービスを買います。お客さんは、「このくらいのモノやサービスが受け取れるだろう」という「期待」をもってお金を出します。事業所の提供したモノやサービスが、お客さんの期待以下だとクレームにつながり、期待以上だと満足につながります。」
「みんなはいつも【お客さん(消費者)】としてモノやサービスを買っていますが、職場体験学習では【事業所側・モノやサービスを提供する側】になります。職場体験学習中、責任感をもって行動してほしいと思います。」
「事業所の方がみんなに期待していることは3つ。こっそり教えます。
◎あいさつ ◎約束を守る ◎人の話を聞く
普段の学校生活でも大事だと言われているであろうことですが、この3つができれば、他人から「信用」されますよ。例えば、来年 部活の部長をやりたいと思ったときに、仲間や先生からの信用がなければ、部長になることはできません。「信用」は自分の行動次第です。「信用」は、みんなの生き方の選択肢を広げてくれます。意識して、この3つを普段から実践してください」
富岡さんは、前南箕輪村キャリア教育推進コーディネーターであり、南箕輪村キャリア教育推進協議会の立ち上げに携わった方です。
「生徒がおもしろがらないと、生徒の良いアイディアは出てこない。生徒の考える力を伸ばす時間にしたい」と今回のワークを考え、当日も生徒が意見を出しやすい雰囲気をつくってくださいました。ありがとうございました。
【生徒の感想】
◎「こんな○○はイヤだ」では、みんな自分じゃ思いつかないことがたくさん出てきて面白かったし、全部で20個以上出てきてびっくりしました。あと、お客さんや担当の方は期待をもっていることが分かったので、職場体験では担当の方を満足させられるよう頑張っていきたいです。
◎私はとても職場体験が楽しみになりました。なぜなら、アイテムはもう持っているからです。アイテムは、あいさつ・約束を守る・人の話を聞くの3つです。それらは学校生活でつちかっているものなので自信になりました。ただ、そのアイテムを持っているという自信があっても、いざそれを当日使えないといけないので、信頼してもらえるように当日も3つのアイテムを使えるように頑張りたいです。
◎いつもは消費者ですが、私たちも、提供する人になります。違う視点から考えると、どんなことをしたらいいのか、逆にどんなことをしてはいけないのかがたくさん考えられました。私は保育園に行くので、今日「こんな保育園はイヤだ」を考えたので、それと逆でいいことをできたらいいなと思います。
職場体験学習は5月の24、25日。
実際にお世話になる2日間が充実した時間になるよう、またその前後でも生徒たちが「自分」と向き合い学びを深められるよう願います。
事業所の方々、地域の方々、保護者の方々にご協力をいただきます。職場体験学習で関わった生徒たちにたくさん語りかけていただければと思います。お世話になりますが、どうぞよろしくお願い致します。