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12月19日火曜日、南箕輪中学校3年生の代表者による中学生模擬議会が行われました。村役場3階の議場で、村長・教育長をはじめ各課長たちも出席し、実際の議会さながらに行われました。中学生に村政の仕組みを理解してもらうために行われるこの取り組みは、今年6年ぶりに復活したとのことです。
代表の生徒たちは、今年、保育園や老人ホームなどに訪問し取り組んできた「異世代福祉交流」を通して感じたことをもとにして、村政に対する一般質問を行いました。
◎人口増による施設整備について今後の対策はどうするか
◎高齢者が主体的に活動できる機会を増やしてはどうか
◎様々な世代の村民が交流できる機会を増やしてはどうか
◎あいさつができる村づくりをしてほしい
など、経験からの学びをふまえながら、質問や提案が出されました。
議長役・議員役で参加した生徒9名の全員が、たいへん堂々とした態度で臨んでおり、「立派だなぁ」という声が傍聴席のあちこちから聞かれました!
質問内容にインターネットで調べた数値などの情報を加えて説得力をもたせたり、村長・教育長の答弁に対し再質問をしたりする生徒もいて、感心しました。
◎職場体験や地域の大人との交流を通して自分の将来について考えることが大切だと感じた。将来、《村で職員になる人を増やすため》にも、「キャリア教育」の充実が必要と考える。
と、思わぬところで「キャリア教育」という言葉を出してくれた生徒もいました!
これに対して教育長が以下のように答弁をしました。
★村キャリア教育推進コーディネーターの願いは、「村の子どもたちが、自分の将来の生き方を自分自身で考えていけること(=キャリアデザインできること)」。そのために、産業・学校・地域・家庭・行政をつないでいる。”将来をどう描くか?””そのために今をどう生きるか?”たくさんの選択肢を示していけるようこれからも取り組んでいく。そこからの学び・発見を通して、「自分で」決めていってほしいと願う。
IT化・少子高齢化・人口減少・国際化など、急速に変化する時代の中で、自分はどう生きていくのか。子どもたちが未来に対して不安ではなく希望をもちながら「自分の生き方」を考えられるように、今後も取り組んでいこうと改めて感じました。
そのために、社会情勢をきちんと伝えること・子どもがたくさんの大人と出会う機会を増やすこと・保護者や地域への発信など、やりたいことはたくさんです。焦らず、少しずつ形にしていきたいと思います。これからもよろしくお願いします!
最後に、印象に残った生徒の言葉です。
◎村には色々な人が住んでいる。それは当たり前のこと。でも、普段中学校で生活しているだけでは分からない。南箕輪村が誰にとっても暮らしやすい村になればいいなぁと願う。
異世代福祉交流を通し、地域に出て、様々な人と出会ったからこそ、この発見と願いが生まれたのだと思います。今の社会ではどんな問題が起きていて、どうすればより良い未来につながるのか。大人も子どももみんなで考え、行動していくことが大切なのだと改めて実感しました。