本文
南部小学校に隣接する森は、所有者の方々からお借りする形で「学校の森」として親しまれています。子どもたちにとって遊びの場、学習の場となっている学校の森。9月1日、南部小学校3年生が学校の森で学ぶという情報を耳にして、私もお邪魔してきました!
この日は3年生1・2組合同で森遊び。普段はクラスごとに活動をすることが多いようですがですが、この日は学年全員で遊びました。
子どもたちは森遊びの名人。私が発見した【名人芸】の数々をご紹介します!
【名人芸その1】
斜面で天然滑り台!なんと、水を流して「より滑りやすく」工夫しています。
水を運ぶ道具も工夫。これは、長靴!
【名人芸その2】
虫発見名人もいました!カブトムシ発見!クワガタ発見!カゲロウ発見!
「写真撮って!!」と素敵なシャッターチャンスをたくさんくれました。
【名人芸その3】
下半身泥だらけ!泥だらけの子ほど誇らしげな顔をしていましたよ。
【名人芸その4】
熱血ダッシュ!
1時間近く川の中にいたあと、「寒い…」と川からあがってきた子どもたち。
1組担任である渡邊先生のアドバイスを受け、森の奥まで行って帰ってくるダッシュ!
息を切らして「暑い…」と帰ってきました。これで風邪も引きません!
【名人芸その5】
安全に遊ぶ工夫名人!
【名人芸その1】で紹介した天然滑り台。先生方から「滑るスピードが速すぎて危険だなぁ。けが人が出るとまずいなぁ」という声が掛けられました。すると、「濡れた地面を、滑らないように乾かそう!」と言って、乾いた草や土を斜面にかけ始めました。
「工事中だからゲートを作ろう!」と並べられた長靴たち。
「滑らないようにおしりに乾いた土を塗りますね」と友達のおしりに乾いた土を塗ってあげる子もいます。
自分たちの遊び場は自分たちで守ります。“考えて”“やってみる”子どもたちでした!
この日、子どもたちを見守っていたのは学校の先生方と、また「ふくろうの会」のメンバーである有賀さんと宮下さん。南部小学校は、信州型コミュニティスクールとして「ふくろうの会」メンバーである地域の方々に様々な活動においてご協力をいただいています。この日も有賀さんと宮下さんは、森のことを教えてくださったり、ゴミを拾って森の整備をすすめてくださったりしました。大変にありがたいサポートです。
〈左:宮下さん、右:有賀さん〉
学校の裏に、川が流れる森がある。南部小の「学校の森」は、全県的・全国的に見てもとても恵まれた環境であると思います。しかし現在、整備の手がいきとどかずに荒れてしまっている部分もあります。そこでこれから、県や村が協力して子どもたちが安全に学習できる森となるよう、手が加わっていく予定です。
子どもたちが思いっきり自然に触れ、体いっぱいに遊べるこの環境を、地域の大人みんなで守っていきたいですね。