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キャリア教育推進コーディネーター日記「職場体験ありがとうございました」

記事ID:0012762 更新日:2019年7月5日更新 印刷ページ表示

5月23、24日、南箕輪中学校2年生の職場体験学習が、村内外の事業所約70か所で行われました。

受入れをいただきました事業所の皆さんをはじめ、地域の皆さんに大変お世話になり、どうもありがとうございました。

令和元年度南箕輪中職場体験受入れ事業所一覧 [PDFファイル/132KB]

やまとわ 伊那消防署


《事前に…》

 職場体験は【キャリア教育】の一環です。【生き方】を考えるヒントを得たり、力をつける。どんなことを体験したかではなく、その体験を通して誰と出会って、自分がどう関わり、何を学んだかを大事にしてほしいと願います。

◎初めて社会にふれる!

◎働くことの喜びややりがいを学ぶ!

◎マナーやルールの意義を学ぶ!

の3つをめあてに、一人一人が目標をたてて臨みました。

どの事業所でのどんな体験も、自分の未来に繋がる行動と学びがあるといいねと送り出しました。

 

各生徒の興味のある業種を5つ聞き、その調査をもとに学年の先生が事業所を割り振りました。しかし、事前に何度も生徒に伝えたのは「どんな業種・体験内容だとしても、たくさんのことが学べる」ということです。事業所の皆さんは、普段の業務のかたわら、生徒たちを受入れてくださいます。多くの労力と時間をかけて、つくりだしていただいているとても貴重な時間です。「働く」ということがどんなことなのか、大人の姿を見たり、話を聞いたりして学んできてほしいと伝えてました。

 

また、事前に生徒の自己紹介カードを送らせていただいたり、事業所の社会的役割など、事業所や担当者の方についてもお話をしてほしいとお願いをさせていただきました。

 


《当日の様子》

コーディネーターも事業所を回りましたが、事業所の方々の熱意やあたたかさが本当にありがたかったです。良いところを見つけほめてくださる。普段気を付けていることを分かりやすい言葉で伝えてくださる。学校を飛び出し緊張している生徒の表情が少しずつ緩んで、笑ったりうなずいたり、コミュニケーションを取れるようになっている姿がありました。

 麺づくり蒼空 綿半

地域に知り合いの大人ができるっていいなぁと事業所の方と生徒の姿を見て感じました。

 保護者でも先生でもない大人が教えてくれることは、きっと新鮮で、視野を広げてくれるはずです。たくさんの選択肢を持つ第一歩になることを願います。

 グリーンファーム 南箕輪老人ホーム

堀井製作所 西部保育園

長い時間お世話になったからこそ分かる、「楽しい」「うれしい」だけではない「大変さ」。

作業そのものの大変さではなく、人との関わりの中で自分がどう振る舞ったり取り組むか、ときには自分の心とは違う行動が必要とされる場面もあります。「気疲れ」という経験もできたかと思います。

いつも一緒にいる、学校の友達や先生、家族との間には生まれない、成長のチャンスをいただきました。

 まりんべんとう 藤十郎茶や

《終えて…》

職場体験学習は、今後の生活へつなげていくことがとても大切だと思います。生徒が見つけた自分の課題に対し、これからの生活でどう取り組み、力を伸ばしていくのか。

生徒たちは、心に残ったエピソードや学んだことを、お礼の手紙に書きました。一部紹介します。

【その業種・事業所“ならでは”】

○今までは「お客さん」としてしか言ったことはなかったけれど、今回「従業員」として仕事をしたことで今までは気付かなかったことに気付くことができました。例えば商品が手に取りやすいところにあって、パッケージも前を向いていて見つけやすいのは、当たり前だと思っていたけれど、それは従業員さんがお客さんのことを考えて丁寧に前出ししてくれているからだと知り、感謝しなくてはいけないと思いました。他にもバックヤードから店内に入るときには、人がいなくても「いらっしゃいませ」店内から出るときには店内を向いて礼をするなどお客さんの見えないところでも丁寧にやっていて感動しました。

○私には5才のめいっこがいて、めいっこが20人近くいる…と考えたら、不安しかなかったのですが、保育園に行ったら、みんなどんどん話しかけてくれてすぐに仲良くなれてとてもうれしかったです。カエルを取りに行って持ち帰ろうとする子どもたちに、エサや住む場所などをどうするかなど、命の大切さを、そうやって学ぶんだなと思いました。

○消防署のイメージは火災があったときの消火とケガや事故が起きたときの救急の二つだけでした。実際に体験してみると、予防という消火栓や火災警報器の点検など目立たない作業ほど大事だと感じました。救命講習で人の命を救うために一分一秒を争う行動と判断を僕もつけていきたいと感じ、将来働いてみたい候補になりました。

○今回の職場体験で思ったことは、りんごは、農家の方の努力や労力があってこそできるからおいしいんだということです。これからも、おいしいりんごを作ってください。

○実際に仕事を体験し、意外にも人の手で行う作業や立ち仕事が多く、大変だということが分かりました。そして、チームワークが非常に大切だということを知りました。人を思いやり、コミュニケーションを取らなければ、良い製品は作ることができないと、仕事を通して教えていただきました。これからは、もっとコミュニケーションを取ることができるようにして、将来良い仕事ができるようにしたいです。

○この職場体験でパン屋の仕事を実際にやってみてやっぱりお客さんがおいしいと言ってくれるパンを作るのはすごく「大変なことなんだなぁ」と思いました。私がこの仕事をやって楽しかったのは、パンを作るのも楽しかったけど、一番はやっぱりパンを買いにくるお客さんが私や向山さんたちが作ったパンを選んで買ってくれることが一番うれしかったです。

○私が、高齢者の方と過ごしていてうれしかったことが二つあります。一つ目は、○○さんという方が、散歩で疲れていた時に「大丈夫ですか?」と聞いて、座るところまで一緒についていってあげたら、何回も「ありがとう」と言われたことです。二つ目は、分からないことがあったときに、高齢者の方が「~に行ってみたら?」などと言葉をかけていただいたことです。

【これからの自分】

○私は将来、医療関係の仕事について困っている人を笑顔にしたいです。生きていくうえで、夢は変わっていくけれど、本多さんたちのように、周りの人や誰かを笑顔にできたら、とても誇らしいです。人生、思い通りにいくことは少ないと思うけど、だからこそ、今を頑張りたいです。

○普通ではできない機械にふれる体験などはとても楽しかったです。また将来、同職業を選ぶかなどの貴重なお話をしてくださり、ありがとうございました。またお会いした時はいろんな話をぜひお願いします。

○とても大変で集中力が切れてしまうことがありましたが、いろいろな職場の人がぼくたちをはげましていただき、とてもうれしく頑張ることができました。職場の人はみんな誰もが笑顔で優しく接してくれて、ぼくはすごいなと思いました。今後笑顔で優しく、人に接して、励ましてあげられる自分になりたいです。

 


その業種の専門性を学び、また大切にされている思いなどを学びました。

そして、全員分のお礼状を読んでいると、「うれしかった」という言葉が何度も出てきました。緊張の中で、事業所や地域の方々によくしてもらった「うれしい」気持ちは、なんとなくずっと心に残るのでしょう。あたたかく生徒たちを迎えてくださった皆さんに改めて感謝申し上げます。彼らの視野を広げる貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

 ヒーリングスペースダーチャ さいとう松の学校

サブウェイ 看板

現在生徒たちは、職場体験新聞をまとめています。

キャリア教育や職場体験を通して、生徒と事業所の方との出会いが生徒の今後へ生きていくよう、どんなことができるのか、学校の先生方や事業所・地域の方々と共に考え、動いていきたいと思います。お気づきの点など教えていただけますとありがたいです。今後もご理解、ご協力をよろしくお願い致します。

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