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キャリア教育推進コーディネーター日記「職場体験オリエンテーション」

記事ID:0012163 更新日:2019年1月25日更新 印刷ページ表示

1月16日、南箕輪中1年生は「職場体験オリエンテーション」を行いました。

生徒用冊子 

来年度の職場体験は5月23,24日に実施します。その二日間を含めた”働くこと”に関する学習を「ふるさとの”光”を発信しよう!~お仕事編~」と題し、学習の流れを村キャリア教育推進コーディネーターが説明しました。生徒に伝えた内容を一部ご紹介します。

 

《「キャリア」って何だっけ?》

・「キャリア」とは「人の“生き方”」と言える。(キャリアとは、ラテン語の「車輪のついた乗り物」が語源であり、そこから転じて「轍(わだち)」の意味。「仕事・働くこと」だけを指すのではありません。)

・キャリア教育とは、子どもが社会的・職業的に「自立」する力をつけること。大人はその成長を支え、引き出すこと。(平成23年 中央審議会答申では「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通してキャリア発達を促す」とされています。)

キャリア教育

・「自立」して周りの人と支え合いながら生きていくために、下の図に示すような力を中心に育てたいとされています。

 身に付けたい力

・社会的・職業的「自立」に向け、家庭・学校・地域で力を合わせ、発達段階に合わせたつながりのあるキャリア教育を目指します。

 

《南中1年生のキャリア教育~今までのふりかえり~》

・過去の日記でご紹介したような取り組みを行ってきました。

〈南箕輪村の「光」を発信しよう!〉

〈キャリア教育ガイダンス〉

〈南箕輪村に生きる人々に学ぶ〉

〈ふれあい講座〉

〈人生の先輩と語る会〉

・それらをふまえて、1年生に聞いてみました。

「保護者の方や、周りにいる大人たちは、“なぜ働いているのか?”今の自分の考えは?」

(生徒の声)

 ・お金を稼ぐため ・生活のため ・家族のため ・他の人を喜ばせるため

 ・趣味を楽しむため ・誰かを助けるため ・夢をかなえるため など

これまでの学習を通して、また身近な大人の姿から、多くの考えが生徒から出たことに感心しました。これから、職場体験に向けた学習を通して、考えが深まっていくことを願います。


《職場体験学習に向けて》

・【ねらい】は次の3点です。

(1)初めて「社会」にふれる機会に

普段は主に家庭や学校の中で生活している生徒たちが、事業所様に2日間お世話になる職場体験を通して、初めて社会に出る体験をします。人と人とのつながりの中で社会は成り立っているという仕組みや、生徒自身が社会に出たときにどんな力を身につけていればいいのかということを、事業所の方やお客様との出会いを通して学ぶ機会にしてほしいと考えています。

農家さん

(2)働く人々の姿から「喜び」や「やりがい」を学ぶ機会に

「なぜ働くのか」「どんな役割、思いなのか」を担当者の方の言葉で語りかけていただく中で、生徒が前向きに将来を考える機会にしたいと思います。職場体験での出会いが、生徒の視野を広げ、今の日々を大切に積み重ねようとする姿勢につながることを願います。

酪農 

(3)社会のルールやマナー(あいさつや礼儀など)の意義を学ぶ機会に

社会に出て自分の役割を果たすために、どんな力が必要なのか、あいさつや礼儀、時間を守ることがなぜ大切なのかを実践的に学ぶ機会です。緊張することも、普段の生活では体験できない機会ととらえ、成長のチャンスを生かして大きな声を出したり、自分から動いてみてほしいと思います。職場体験での学びを、日々の生活へも生かしていきましょう。

産業廃棄

・学習の流れ

学習タイトルは「ふるさとの「光」を発信しよう!~お仕事編~」。

事前学習では、「働くこと」「業種・職種」について学んだり、各事業所について調べます。自分の興味のある業種について考え、業種希望調査を行い、学年教員が各事業所へ生徒を割り振ります。自分がお世話になる事業所の方への質問を考えたり、2日間の目標を立てます。

事後学習では、当日の体験や学びから、「自分がお世話になった事業所の魅力」を発信する新聞を作成します。また、学習発表を行います。

 飲食

・心構え

 「普段のお仕事をしている事業所で職場体験をさせていただく」とき、どんな心構えでいけばよいか、考えました。どんな態度で行けばいいだろう。私たちは一人か二人で行くから、きっと緊張してしまう…。でも元気のいいあいさつができる生徒が来たら事業所の方はうれしいだろうな、そんなことを話すと、生徒たちは真剣に顔を上げて聞いてくれました。普段の生活の中で自然とあいさつをしたり返事をすること、時間を守ることなどが、社会に出た時に自分の武器になることを理解して力を伸ばしてほしいと思います。

 



 1学期、2学期と、生徒たちは「南箕輪村の光を探り、発信しよう!」という活動に取り組み、ふるさとの魅力(良いところ)について学習してきました。

“光”の陰には、その光を支えている「人の思い」があります。私たちの生活は、実は誰かの「仕事」によって支えられています。普段身の周りにいる大人や、「人生の先輩と語る会」で出会った先輩方も教えてくれた通り、私たちも将来必ず社会に出て、何かの仕事をして誰かを支えていくことになります。

2年生5月の職場体験では、丸2日間、事業所にお世話になり「社会に出る」体験をさせていただくことができます。事業所の方の姿や、お客さんの姿を見て、“光”を見付けましょう。みなさんが何を“光(魅力)”と感じるのか、事業所の方も楽しみにしてくれています。そして、将来自分自身も“光”を生み出せるように、どんな力を伸ばせばいいのか、学ぶ機会になることを願います。

 

(生徒の声)あるクラスの学級通信より

・途中で「なぜ働くのか?」という質問があって、いっぱい答えることができました。でも、今までは働くのは当たり前だと思っていたのでちょっと驚きました。いつも働いてくれてありがたいです。

・私は、将来美容師になりたいので、美容の業種を選びたいなぁと思いました。

・今年も、百瀬さんに色々なことを教えていただきます。南箕輪には、仕事場での光もたくさんあります。私は、もっとたくさんの人に、このような光をたくさん発信し、そして、大人はどうして仕事をするのかが分かるように、しっかりと学んでいきたいです。

・私たちを受け入れてくれる職場の方々は、自分たちの仕事もあるのに、こういうことを引き受けてくれます。感謝したいと思います。色々な仕事があるらしいので、よく考えて決めていきたいです。楽しみです。

・今までやってきた学習を振り返りました。こうしてみると、あっという間でした。二年生になっても、しっかり村の魅力を発信したいです。来年度は一つ一つ丁寧に取り組みたいです。

・職場体験は、社会人になるために大切な機会だと思うのでしっかり聞くことができました。

・お仕事中の方にわざわざ時間をもらい、その職業について教えてもらうので、ちゃんと礼儀正しくして、その仕事についてしっかりと学びたいです。

 


 

事業所の方々へ、来年度の職場体験学習受入の依頼文を送らせていただきました。毎年多くのご協力をいただきまして誠にありがとうございます。たいへんお世話になります。

 また、職場体験につきましてご質問などがございましたら、お気軽に村キャリア教育推進コーディネーター(村教育委員会事務局・学校教育係)までお問い合わせください。