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キャリア教育推進コーディネーター日記「他喜力を磨け!」

記事ID:0012591 更新日:2019年4月24日更新 印刷ページ表示

4月17日、キャリア教育の一環として、南箕輪中学校2年生が菓匠Shimizu清水慎一さんを講師としてお招きしてお話を伺いました。

 清水さん

◎清水さんのお話より

【夢は「野望」と「志」の両立!】

夢は「職業を決めること」ではない。自分が何のために、どう生きていくか。

夢とは、自分のための「野望」(=社会的成功)と、誰かのための「志」(=人間的成功)の二種類がある。これらを両立することが大事。

「野望」である「やりたいこと」を達成するには、「志」である「やらねばならないこと」を実行する心の強さが必要。そして、「志」を積み重ねることで、将来「やりたいこと」が見えてくることもある。

 

「野望」と「夢」の両立は、今からできる。逆に、大人になってから急に始めようとしても難しい。

『やだなぁ』と感じることをどれだけできるか。『やだなぁ』は力を伸ばすチャンス!

 

「キャリア教育」のキャリアとは、「生き方」のこと。「役割」とも言える。5月の職場体験や色々な大人との出会いや体験の中で、自分が何を学ぶか?職種にとらわれず、どこでも学び成長できる人になってほしい。

 

【「他喜力」を磨け!】

ものごとには目的と手段がある。「何のために働くのか?」お金、生活、自分のため…?

「はたらく」はもともと、「傍(「はた」近くにいる人)を楽にする」という意味を持つ。

誰かを喜ばせる力、「他喜力」を育んでほしい。

あいさつをする、返事をする、笑顔を見せる、友達を大切にするなど、当たり前なことを当たり前にできる力を伸ばしてほしい。この力があると、どんな仕事についても通用する。

 

【これからの社会で必要な力】

今、急激なスピードで社会が変わってきている。常識が変わってきている。

だからこそ、人間にしかできないことを創造すればいい。クリエイティブな感覚を磨こう。新しいものを生み出す発想の源になるのは「他喜力」。

 

みんなは今、何をやりたい?やらねばならいないことは何?書き出してみて、日々の中でそれらを積み重ねよう。そうしたら、夢に近づく。夢が見つかる。今、夢がなくていい。「野望」と「志」を両立して、「他喜力」を磨こう。


◎ある学級通信より

(生徒の声)

○夢を叶えるには、「他喜力」が必要だと、清水さんは教えてくれました。「他喜力」とは、人を喜ばせる力です。僕も夢を叶えるために「他喜力」を身につけたいです。

○今日は菓匠Shimizuの清水慎一さんにお話を聞きました。夢についてのお話や、生き方についてのお話を主に聞きました。メモを取りながら「なるほど…」と思っていました。そして、ちょこちょこ面白い話もあったので、あきずに聞くことができました。

○今日は、菓匠Shimizuの清水さんが来てくれて、働くということについてお話ししてくれました。私は一番心に残っているのは、お父さん、お母さんはこんなにも、子どものことを思って働いてくれているということです。あんなにたくさんのお金を学費で払っていることを知りませんでした。今までわがままばかり言って、たくさん迷惑をかけて、申し訳ないと思いました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。いいお話を聞けました。

(先生の声)

○(略)実際にお話を聞いてみると、清水さんの発する一言一言から、パワー?オーラを感じ、話にグイグイ引き込まれていきました。いくつも心に引っかかることがありました。中でも、1つあげるとすれば、それは、駒大苫小牧高校のお話です。マー君たちが、なぜあれだけの結果を残せたのか…清水さんの話を聞き、マー君たちが、北海道に優勝旗をもって、保護者の前に立っている姿が、頭に浮かびました。彼らの姿を思い浮かべたら、なぜだか涙が出そうでした。自分たちのため、そして家族のためにという、野望と志があり、彼らが戦っていたことを知りました。清水さんが「こんな志をもった彼らが負けるはずがない」という言葉に、すごく納得しました。

 発表する生徒

○(略)会場で何人かの生徒が、多くの人の前で、自分の夢を語りなぜ人は働くのか、ということについて発表しました。僕は、あのような度胸、心の強さが誰にでも必要だと考えています。数百人の前であっても、自分の考えを発表できる心の強さ。そんな強さを、これからも育てていきます!人は、慌てることがあります。でも、どんな状況であっても、びびらない心を持ってほしいのです。

 

 

生徒たちが、とても生き生きと良い顔でお話を聴いていました。この出会いがうれしかった!

笑ったり、引き込まれて真剣な表情になったり。

50分とは思えないほどに濃密なお話をしてくださいました。何よりも、清水さんの本気の思いが、聞き手を熱くしてくれました。この日記では伝えきれませんが、言葉では表せない大事なことをたくさん教わったような気がします。この出会いが、彼らのこれからの日々の支えの一つになりますように。

 清水さん  清水さん