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8月4日金曜日、郷土愛プロジェクトが開催する夢大学が辰野町にて開催されました。丸一日、辰野で活躍されている方々と上伊那の先生方と共に学んできました!
夢大学とは…
上伊那の先生方が、夢を大きく学ぶというコンセプトで、上伊那地域全体を丸ごとキャンパスと見立て、地域の人・産業・文化・歴史等から五感を通して楽しく学びます。「上伊那の産業や文化についてもっと知りたい」「キャリア教育や総合学習につながる地域の情報を知りたい」という先生方の声に対して、バスで地域を巡るツアーが企画されました。
今年の夢大学の開催地は第4回キャリア教育産学官交流会(5月30日開催)の舞台にもなった辰野町。私の出身地でもあります。8年ぶりに帰ってきた地元での新発見・再発見がたくさんありました!
この日の参加者は上伊那の学校に勤める先生方約20名。
1時間目はマブチ・エスアンドティー(株)に伺い、朝の清掃を見学したり、ラジオ体操や朝礼に参加し、企業の日常を体感しました。「10分間に3曲流れる音楽が終わるまでに清掃を終わらせる!」「朝礼で経営理念を全員で唱和する」など、普段は見られない部分を見せていただきました。先生方も興味津々の様子でした。
感動したことは、創業当時の「馬渕商店」の看板が会社玄関入ってすぐの場所に掲げられていたことです。歴史が詰まったこの看板は、お金を出しても買えないものですよね。来客に、その看板を見ながら会社の歴史を紹介するそうです。創業当時の思いを大切にして、利益だけではなく、会社で働く「人」「思い」を大切にし続けていこうとする姿勢を感じました。
馬渕社長は講演の中で、稲盛和夫氏の言葉を引用し、「運命を変えていけるのは善行(よい行いをすること)」だと繰り返していました。「社員が大事にされている実感をもって経営をしていくことが大切であり、それが社員の心の豊かさや、会社の利益にもつながっていく。人を大切にすることが大切」と話していました。
どの企業に勤めたいかを考えるとき、給与や休日、福利厚生、売上額などを見ることが多いのかもしれません。しかし、それらに加え、その企業で働いている人がどんな人で、どう働いているか、どう考えているかなどを知ることもぜひ選択理由の一つにしてほしいと思います。学生のみなさんには、採用担当者をはじめ、その企業で働いている人との出会いから、自分の生き方を考えてほしいと感じました。
2時間目は町歩きを通して空き家を見学したり、3時間目は「夢新聞」を作成したりしました。ランチやブレイクタイムには地元の食材をふんだんに使ったお弁当やデザートをいただきました。
一日を通して、地元である辰野町で地域を盛り上げようと頑張っている大人がたくさんいることを知り、とても誇らしい気持ちになりました。また、子どもたちのために何か得られないかと熱心に取り組む先生方の姿を見て、とても刺激を受けました。
「ふるさと」の存在は、将来どこで生きることを選択しても、心の支えになるはずです。南箕輪村の子どもたちが、村を知り、村で生きる大人たちの背中を見つめ、地元である南箕輪村・上伊那を誇らしく思えるといいなぁと思います。村の小中学校でも、「地域を知り」「地域と関わる」様々な取り組みをしていますので、これからもお伝えしていきます!