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南箕輪中学校の科学技術部で取り組んでいる《ものづくりプロジェクト》。
現在、「先進の3D設計ツールを使ったハンドスピナーづくり」を行っています。
(第1回・第2回の様子はこちらキャリア教育推進コーディネーター日記「3D設計ツールでハンドスピナーづくり!」)
11月4日、第3回目を行いました。第1回目、第2回目と、自分のハンドスピナーを手描きで考えたり3D設計ツールの基本的操作を学んできました。第3回目となる今回は、生徒それぞれが、自分のハンドスピナーを3D設計ツールを使って設計しました!
まずは前回のおさらいです。
(前回は、3D設計ツールであるFusion360というソフトの基本操作を学びました。のみ込みが早く、2時間でかなり慣れてきた様子の生徒たちでした。)
「前回練習問題として設計した部品は、どう使われるのか?」また「どうしてこの形状なのか?」などということを考えました。そこから、《設計するときは、それを使う人の安全や予算をはじめ、材質や他の部品との兼ね合いなど様々なことを考える》ということを学びました。
今回の講座は、ただハンドスピナーを作るだけではありません、《ものづくりプロジェクト》ですから、“ものづくり”に携わる方々の配慮や思いなども学んでいきます。“もの”の向こう側に居る、“ものをつくる人”に思いを馳せながら、自分の将来の視野を広げていってほしいと願います。
そして、いよいよ自分のハンドスピナーをモデリングしていきます。
画面を見つめる真剣な眼差し。
思うようにいかないときも、試行錯誤をくりかえし、作業を進めていきます。きっと生徒たち、楽しいんだろうなぁ、こういうことが好きなんだろうなぁと感じます。「おもしろい!」と口にはしないけれど、伝わってきます。
藤崎さんも、生徒たちにとてもあたたかく関わりながら、熱心に教えてくださいます。生徒たちからも自然と質問が出るようになり、良い雰囲気で講座が進んでいきました。「こういう講座は個人差が出て当たり前です。生徒それぞれが自分のペースを大切にし、周りと比べて焦ったりしないよう意識して声をかけていきました」と、講座終了後に藤崎さんがおっしゃっていました。とてもありがたいことです。
また、ここにいる生徒たちと藤崎さんは、「ものづくりが好き」という共通する部分があるから、こんなにも短期間で関係を築けているのかなとも感じます。地域の方とこうして出会い、繋がっていくことを、生徒たちにはこれからも大切にしていってほしいです。
そして、全員が設計を仕上げることができました!それぞれが、オリジナリティーに溢れています。そのオリジナリティーを設計におとしこむことができるのが、すごいです。技術が進んだ今の時代は、“自分が想像したものは形にできる時代”です。それを生徒たちは肌で感じていることでしょう。
今日設計したものを、藤崎さんが3Dプリンターで出力し、次回その作品を持ってきてくださいます!楽しみです!さぁ、どんなハンドスピナーができあがるのでしょうか。お楽しみに!