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キャリア教育推進コーディネーター日記「大人と語る会パート2」

記事ID:0011872 更新日:2018年11月19日更新 印刷ページ表示

10月25日、南箕輪中2年生が「大人と語る会パート2」を行いました!

(パート1は、彼らが1年生だった今年1月に行いました。詳しくはこちらの日記

今回は、地域のさまざまな職種・出身・趣味・年齢の方々17名を講師としてお招きし、交流を通して「生き方」「考え方」を学びました。

 伊藤さん 柴さん

南箕輪中2年生は、5月に職場体験学習を終え、学びやこれからの学校生活に活かしたいことを新聞にまとめました。

今後2年生は、学校生活では生徒会活動や部活動で学校の中心となる立場になり、また将来の仕事や生き方を見据えながら進路について考えていく時期となります。

今回、職場体験学習でお世話になった事業所の方々をはじめとする地域の方々の“人生”について話すことを通して、生徒が将来の「生き方」の視野を広げ、自分の「生き方」を考えるきっかけになればという先生の願いで「大人と語る会」を企画しました。

講師は以下の皆さんです。

・柴 勇一郎さん(48”牧場、和牛繁殖農家)

・松澤 俊充さん(まっくん野菜家、野菜農家)

・藤崎 淳子さん(テクノフレキス、機械設計業・3D設計ツールを使ったものづくりの講師)

・若尾 浩和さん(O'Jays Gogo、セレクトショップ経営)

・長田 稔弘さん(みなわ整骨院、整骨院・接骨院)

・伊藤 雄治さん(藤十郎茶屋、和食料理人)

・柴 純子さん(ドルチェカリーナ、アイスクリーム店の販売員)

・長田 千奈美さん(soil、美容師)

・織部 郁代さん(bぱれっと、カラーセラピスト)

・小松 英樹さん(箕輪開発、不動産業・総合建設業)

・工藤 陽介さん(日商開発・鉄板焼坊主、不動産売買・飲食店オーナー・料理人)

・山崎 一さん(南箕輪村役場、理学療法士・ケアマネージャー)

・城村 英志さん(5leaves、障がい福祉サービス事業・駒ケ根高原教会牧師)

・濱 利幸さん(南箕輪中学校、理科・社会科教師)

・栗原 勇雄さん(マルエー、明治牛乳の宅配)

・高橋 博正さん(山の上スタジオ、商業カメラマン)

・向山 遼さん(やまとわ、林業・総務担当)


【事前学習】

・村キャリア教育推進コーディネーターより目的、概要説明。

・講師自己紹介冊子を配布。自己紹介や人生グラフを読む。

(参考:藤崎淳子さんの自己紹介と人生グラフ)

藤崎さん

・自分が話を聞きたい講師を選ぶ。

 (当日は生徒1人あたり2人の講師の方と交流。第一希望の講師は必ず話が聞けるよう、生徒を割り振り。)

・「今」の自分を見つめるシートを記入する。

・講師ごとのグループに分かれ、自己紹介や人生グラフをもとにどんな質問をしたいか考える。


【当 日】南箕輪中学校体育館にて

・はじめの言葉、あいさつ

 講師の皆さん

・各ブースごとの交流1回目

(1)   アイスブレイク

 まずは、心と体をほぐすゲーム。グループごとで円になり、まっくんボールを持った人が「今日あった良いこと」を言って、次の人に優しくパスします。「少し頭を使って、少し体も動かすと、そのあとの活動が活発になりやすいよ」と、講師の一人である織部さんに教えていただいたことを活用しました。ありがとうございます。みなさんの緊張が少しは和らいだでしょうか。

柴さん 

(2)   講師よりお話

 講師の自己紹介を兼ねて、人生グラフをもとに今までの経歴について話をしていただきました。うまくいかなかったときにどうやって乗りこえたか、今の仕事の喜びなどを具体的なエピソードとともに話してくださいました。

長田さん 若尾さん

(3)   交流タイム 

 生徒が考えてきた質問、その場で思いついた質問を通して交流をしました。一人一人の質問に、目を見て真剣に答えてくださる講師の方々。恥ずかしそうだけど、うれしそうな生徒の表情が印象的でした。

城村さん 濱先生

(4)   感想・メッセージ記入

 講師の話の中で印象に残った言葉や、そこから自分が今後何を大切にしていきたいかなど、思い思いに記録していました。

 

・各ブースごとの交流2回目

 メンバーを替え、もう1回交流を行いました。

(1)   アイスブレイク

(2)   講師よりお話

(3)   交流タイム

(4)   感想・メッセージ記入

 

・集合、写真撮影

 今回の講師の一人の商業カメラマンである高橋さんがドローンで集合写真を撮影してくださいました!体育館の中を飛ぶドローン。初めて見るドローンに大人も子どもも興奮。思い出の一枚を撮ってくださいました。

 ドローン ドローン

 


 生徒たちは、普段接していない大人の方々に対しては特に緊張してかたくなってしまい、積極的に話をすることができないことが予想されました。職場体験学習でも、「あいさつ」「返事」「自分から聞くこと」などが生徒自身から課題としてあげられていました。

 彼らが社会に出たとき、あいさつをしたり初対面の人ともきちんと話をすることは社会人として基本的な力です。今回の「大人と語る会」を、生徒にとって緊張ができる機会、普段あまり関わらない大人と話ができる機会ととらえ、緊張してうまく話ができない経験や、大人に温かくメッセージを送ってもらう経験をさせていただきたいと考えていることを、講師の皆さんには事前にお伝えしていました。

 講師の皆さんは、堂々と、にこにことして、そこにいてくださり、時折生徒にも逆に質問をしてくださいました。穏やかに生徒とのやりとりを楽しんでいる様子が、とても良い雰囲気でした。

《生徒の声》

・私は海外に興味があるので、海外のお話を聞くことができて本当にうれしかったです。「人生なんでもできる」ということを聞いて「そんなことはできないや」と思っていた自分を見直すことができました。いつか絶対海外へ行きます。

・素直に生きることが大切だと思った。城村さんみたいに「やりたい!」と思ったことを行動して成功できる大人になりたいと思った。誰かを助けたい、それで自分も幸せになる、という言葉は印象に残った。

山崎さん 織部さん

・「自分の言葉と一番聞いているのは自分」ということが印象に残りました。

・「ありがとうの反対はあたりまえ」。

・やりたいことがなくても、人の夢や希望を叶えることで、自分の夢が見つかると言っていて、僕はあまり目標がないのでそういうところからやっていきたいです。

・「分からないことは隠さない」ということは、今の毎日の生活でも大切だなと思いました。

・つらい時の対処法は、人と話すことでしたが、すごく共感できました。資格を取って良かったことは、という質問がでたとき、感謝されることだけどそれに甘えないようにするというお話をされていて、これからの自分に役に立ちそうな良いお話を聞けました。

 向山さん 工藤さん

《講師の声》

・生徒も私も歩み寄り、お互い質問もし合い、非常に為になる時間でした。

・自分が中学生の時にこういった会があったら良かったなと思うほど楽しく過ごさせていただきました。中学生って、男の子も女の子もこんなにかわいかったっけ?と本当に新鮮でした。元気をいただきました。

栗原さん 高橋さん

・仕事よりも人生相談的な質問が多かったのが印象的でした。

・どこまでの事実、現実を話していいかと考えながら臨みましたが、伝えようと思っている内容と子どもから湧いてくる質問の内容は少し違うものでした。しかし、それは経験した時間のずれがあるからで、当然のことだと後で思いました。

 


 生徒の感想には、講師の皆さんの力強い言葉がたくさん記録されていました。講師の皆さんが自分を開き、熱意をもって生徒へ語りかけてくださったおかげです。また、この感想に書かれた言葉以上に色々な情報が生徒の心には残っているのではないかなと思います。子どもたちが先々の経験の中で「あ、講師の方が言っていたことってこういうことかな」と気付くこと、支えられることがきっとあると信じています。

これらの感想は講師の皆さんへ送らせていただきましたが、講師の皆さんも喜んでくださり連絡をくださいました。ご協力をいただきました講師の皆さん、どうもありがとうございました。

 

 今回は参観日に行ったので、生徒と同じ目線で保護者の皆さんも講師のお話を聞いてくださいました。生徒と共に保護者の方も視野を広げ、今の生徒を見つめる機会となっていたらうれしいです。