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キャリア教育推進コーディネーター日記「ピザ窯作り!」

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年3月7日更新

南箕輪小学校3年1組は、総合的な学習の時間で「ピザ窯」を通した学習を進めています。

ピザ窯

学習を進める中で、ピザ窯を風雨から守る小屋を作りたいという思いが生まれ、2月13日、26日に長野県建築士会(上伊那支部・青年女性委員会)の方々から建築について学びました。


【学習の流れ】

(1)はじまり

3年生は毎年、農家さんやJA上伊那さんのご協力のもとリンゴ学習を行っています。(コーディネーター日記「リンゴ学習今年も始動!」)

3年1組では、リンゴ学習をさらに発展させられないかと、リンゴをピザにしてはどうか、ピザを焼くための窯を作ってはどうかという話になり『ピザ窯を作るぞ!大作戦』が始まりました。

掲示

(2)Season1:ピザ窯作り

レンガでピザ窯を作ることにしました。ホームセンターのコメリへレンガを買いに行き、重いレンガをみんなで運びました。厚紙で模型を作り、模型のとおりにレンガを積み重ねます。買ったピザを試しに焼いてみると、美味しく焼けました。

厚紙のピザ窯 試し焼き

レンガを買ったお金は、担任の山本先生に借りました。子どもたちはアルミ缶回収を始めます。集まったアルミ缶を、廃棄物処理業のキタニさんに持ち込み、お金に換えてもらいました。アルミ缶回収はまだまだ続きます。

アルミ缶 

(3)Season2:リンゴのピザ作り

ピザ窯部・カスタードクリーム部・生地部・リンゴ部の4つの班に分かれ、分業制で美味しいリンゴのピザを目指します。リンゴは生がいいのか、煮た方がいいのか。どんなレシピでクリームや生地を作るのか。火加減はどうするのか。各班で調べたり練習をして、12月の本番は28枚のピザを焼きました。他のクラスの児童や先生にも食べてもらいました。

ピザ以外にも、焼き芋やもちも焼ける窯。とってもおいしく焼けます。

本番

(4)Season3:ピザ窯の小屋作り

建築士会さんが建築の授業をできるクラスを探しているという話が舞い込みます。ピザ窯を風雨から守る小屋、どんな小屋だったらいいか一人一人が絵を描き、クラスで選出した5点の絵を建築士会さんに渡しました。その中の1点を、建築士会さんが図面にしてくれました。この図面が、今回の授業へつながっていきます。

窯の絵


【建築士会さんの思い】

建設業を目指す若者が全国的に減少している中で、自分たちにできることをしてみようと活動を始めた長野県建築士会(上伊那支部・青年女性委員会)の皆さん。建築の楽しさを伝えるために授業ができないかと上伊那の各学校に声をかけて回っている中で、3年1組と出会いました。


【2月13日】

授業タイトル「建築士と木造建築」

≪目的≫建築を知ってもらい、興味を持ってもらう。建築模型制作の予備知識を得る。

≪内容≫木造建築の仕組み、工程、木造の仕口、大工体験

 建築士会の皆さん 辻井さん

建築士会の5名の方々がいらっしゃいました。「建築」とは何か、建物を作るのにはどんな工程があるのか、木造建築の名称など、専門的な知識を分かりやすく教えていただきました。

「大きい建物は資格がないと建てることができない」、「筋交いがあると、建物が丈夫になる」など、さまざまなことを学びました。

 図面イメージした絵を図面にすると、こうなります。

 大工体験 くぎを使わずに木を組み合わせる技法を体験しました。

私たちが当たり前のように使っている家や学校をはじめとする身の周りの建物は、誰かが作ったものなんだと感じる機会となりました。


【2月26日】

授業タイトル「1人1基 15分の1木架構模型制作」

≪内容≫自己紹介・職業紹介、図面や構造の復習、模型制作

建築士会の皆さん

建築士会から14名の方がいらっしゃいました。建築士といっても、さまざまな職業があります。設計、工務店、現場、役所など具体的にどんな仕事をされているのか分かりやすく自己紹介をしてくださいました。

 自己紹介 設計

「建築」に関わる仕事は、たくさんあります。それぞれの専門分野のプロが集まり、力を合わせて一つの建物ができあがります。

建築 職業

「みんなは、将来なりたいものありますか?」という問いかけに対し、多くの児童が「ある!」と答えていました。「建築に関わる仕事は本当に色々な種類があります。建築に関わる仕事に就く人が、このクラスの中にもいるかもしれない。将来、みんなと一緒に建物をつくることができたらとてもうれしいです」とメッセージを送っていました。

 部材テスト

児童たちは、前回の授業から、この日に向けて木造建築について勉強してきました。「棟木」「垂木」など部材の名称を覚えている児童たちに、建築士会の皆さんもびっくりです。

何種類もの図面を見ながら、部材を組み立てて一人一基の15分の1縮尺模型を制作していきます。一人一人に配られた部材のセットは、建築士会の皆さんが作ってくださったものです。

 部材セット 部材

 組み立て 山本先生

基礎、土台、柱、梁…組み立てていくにつれ小屋のイメージが膨らみます。うまくいかないところも、何回もやったり、大人の方にサポートしてもらいました。小さい失敗や試行錯誤を、楽しみながら作りました。今回このような機会をいただき、ありがとうございました。

 組み立て 組み立て


南箕輪小では5年生への進級時にクラス替えがあるため、今のクラスで学習ができるのはあと1年。

担任の山本先生は「4年生の春のうちに小屋が建てられれば」と話していました。

3年1組は「ピザ窯」を通して、たくさんの体験と出会いを得ることができました。家庭・学校・地域がつながっていきました。何より、児童たちと先生がわくわくしながら学んでいることが素敵だと思います。この体験や出会いが、児童たちの心に残り、未来へのエネルギーになることを願います。

学習はまだまだ続きます!