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キャリア教育推進コーディネーター日記「南中木工班~職人さんと作る道具箱・完成編~」

記事ID:0010711 更新日:2018年3月30日更新 印刷ページ表示

3月24日土曜日、南箕輪中学校・科学技術部員が木工職人さんから技術を学ぶ「ものづくりプロジェクト第2弾~木工班の道具箱作り~」が行われました。

技術室

ものづくりプロジェクト第1弾は村内で機械設計事務所を営む藤崎さんから3D設計ツールを使ったハンドスピナー作りを通して、最新技術と「作り手」の思いを学びました。(詳しくはこちら)

第2弾は、村内の木工職人さんから道具箱作りを通して木工技術と職人の思いを学んでいます。(前半の様子はこちら)


概要は以下の通りです。

【目 的】

・夏の木工チャレンジコンテスト南信大会で上位入賞を目指し、道具箱づくりを通して道具の正しい使い方や木工技術を学ぼう!

・村内で活躍する木工職人さんから、仕事に対する思いを学ぼう!

【期 間】

平成30年2~3月

(木工職人さんによる講習は、2月10日・2月24日・3月17日・3月24日)

【講 師】 

(株)やまとわ木工職人の皆さん

(中村 博さん・久保田 真理子さん・大場 直人さん・當房(とうぼう) こず枝さん)

木工職人の皆さん


(前半の様子はこちら)

《宿題で技術向上!》

職人さんが来てくださるのは全4回。普段の部活時間では、職人さんから教わったコツを思い出しながら、部員各自で作業をすすめます。職人さんから「次回までにここまですすめておいてね」と言われた宿題に取り組む中で、木工技術を磨きます。

宿題

《木の性質・木目の向き》

木には様々な性質があります。木の中心に近い方を「木裏(きうら)」、木の外側を「木表(おもて)」と呼びます。湿度等によって木が反ってしまうことを見越して、木材の木裏と木表をきちんと見ながら組み立てていきます。また、木目の向きも、左から右へ、下から上へ、という向きだと見映えがいいという法則性もあるそうです。色々なことを考えながら、慎重に組み立てをすすめていきました。

 道具箱 

《昔の道具をよみがえらせて》

講師のお一人である中村さんが、「古道具屋さんで安く買ってきたかんな、まだまだ使えるんですよ」と言ってかんなの刃をといでいました。かんなは2枚の刃と、木でできた土台でできています。中村さんは、2枚の刃を丁寧にとぎ、こぼれてしまっていた刃をよみがえらせていました。土台には依然このかんなを使っていた方の名前が書かれています。

 とぎ かんな

《ついに完成!》

ふたを組み立て、本体へはめ込みます。ふたがスムーズに動くように、紙やすりをかけます。全体の面取り(木材の角をかんながけすること)をして、ついに完成です!木工班の部員たちも、職人さんたちも、とてもうれしそうなのが印象的でした。

 面取り 完成

《今後、夏に向けて》

夏の木工チャレンジコンテスト出場に向け、技術向上のために道具箱作りを行った生徒たち。今後は、コンテストの課題作品と作っていきます。また、コンテスト当日は今回作成した道具箱に自分の道具を入れて、会場へ行きます。かっこいい道具箱ができました。楽しみです。

 道具を入れる 課題作品(課題作品) 

最後に部員から職人さんに「なかなかできない貴重な経験をありがとうございました。これからもよろしくお願いします」というあいさつがされました。

地域の方々のご協力のもと、子どもが地域の大人と出会い、技術向上だけではなく職業や将来、地域について考える機会をいただいています。ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

集合写真