#4 第10話 「だまされることを楽しもう」

オオカミが出たぞ～～

どうしたのよ急に。

だから、オオカミが出たんだって。

へぇ～～。

で？

・・・イソップ寓話の「オオカミ少年」って知らない？

知ってるわよ。

で？

今日はエイプリルフールだよ。

だからウソをついてみたんだけど・・・

そういえばそうね。

だったらもっと高度なウソをつきなさいよ。

ところで、最近ちょっとやせたんじゃない？

そうなんだよ。

きっと、キミがくれたコンニャク効果が表れてきたんじゃないかな。

ウソよ。

え？なにが？

だから、あなたがやせたっていうのがウソなのよ。

そんなことないよ。

ホントにやせてるんだってば。

今朝、体重を計ったら0.3グラムも減ってたんだ。

知ってる？

人の体って、1日の中でもそれくらいの変動は普通にあるのよ。

でもボク、人じゃないし。

妖精だし。

いいえ、あなたは妖怪よ。

99年生きたトウモロコシが付喪神になったのがあなたなのよ。

知らなかった。

ボクは妖怪だったのか・・・

ウソよ。

え？どこが？

妖怪ってところよ。

安心しなさい、あなたはトウモロコシの妖精よ。

ボクってトウモロコシだったの？

そうよ。

どこから見てもトウモロコシじゃない。

そこは「ウソ」って言ってほしかったな・・・

それにしても、あなたってだまされやすいわね。

振り込め詐欺に注意しなさいよ。

うん、気をつけるよ。

そういえば、ツイッターの方で面白い事やってたわね。

ああ、あれね。

1月ぐらいから準備をしてたんだよ。

展開図を書いて、文字やイラストをレイアウトして、切り貼りして作ったんだ。

そんなに早くから準備してたの？

ヒマね。

だって冬場ってイベントが少ないから、ボクの出番があまりないんだもの。

でも、年齢がバレそうなネタね。

大丈夫だよ。

ボクには年齢はないって設定だから。

あ、そうだ。知ってた？

今年はボクの25周年イヤーなんだよ。

そういえばそうね。

なにかイベントでも企画してるの？

特にないよ。

そこは何かやりなさいよ！

う～ん、何か考えておくよ。

それじゃあ、そろそろお別れの時間ね。

また来月お会いしましょう。

さよ～なら～。