#4 第4話 「設定とはたゆたうもの」

とんでもない情報を入手したわっ。

どうしたの、そんなに息巻いて。

あなたの家族構成に関する情報よ。

家族？

ある大会の出場申し込みシートを入手したのよ。

それには「パパ、ママ、妹」がいるって書いてあるわよ。

え？
そんな設定しらないよ。

オフィシャルサイトの誕生秘話にも「ボクは、植物や動物を大切に思うみんなの想いから生まれたんだ！」って書いてあるし。

じゃあ、この申し込みシートは何なのよ！

たぶん、その場限りの設定なんじゃないかな。

オフィシャルサイトができる前の設定だから、まだちゃんと固まってなかったんだと思うよ。

まったく、いい加減なんだから。

そういえば、2006年にボクのデザインが一新されたんだけど、それに併せて、家族や仲間のキャラクターを作る予定だったんだって。

結局、立ち消えになったけどね。

仲間といえば、あなた友達はいたわよね。

友達？

キミたちのこと？

なに言ってるのよ。

私たちは「知り合い」じゃない。

前に紹介した古い村ウェブサイトに、あなたの友達の画像が載っていたわよ。

あぁ、この子たちか～。
いまでも交流してるよ。

村図書館のウェブサイトの下部に一緒に本を読んでいる画像があるよ。

この子たちが登場しているのは、唯一ここだけなんだ。

もっと登場させてあげればいいじゃない。

一応、公式に認められたキャラクターなんでしょ。

そうしたいんだけど、古すぎて高画質の元画像が残ってないんだよね。

前にサイトの中の人が復元したんだけど、データを無くしちゃったんだって。

もうめんどくさいから作らないって言ってたよ。

はぁ～～、相変わらずね。

それじゃあ、あなたの友達はこれ以上増えないってことかしら。

オフィシャル側ではそういう動きはないみたい。

つなぎサイト側でも、キャラクターは飽和状態だしね。

そうね、ザイセン一族もいるし、謎の顔もいるし、タダオだっているしね。

まあ、最近は私たち2人しか登場してないけど・・・

でもいいんだ。

ボクにはたくさんの友達がいるから。

それは、このサイトを見てくれている「みんな」さ。

・・・きれいにまとまったことだし、今回はこれで終わりにしましょうか。